tofubeats / 水星 feat. オノマトペ大臣2013.7.7
今日はsweet music主催の「音楽ライター講座 in京都」に行ってきました。
講師は前回に引き続き、岡村詩野さん。東京生まれ京都育ちの音楽評論家さんで、KBSラジオのパーソナリティなどもされています。
講義内容は、関西音楽の今。
参加者がそれぞれ、関西拠点のアーティストとそのCDについてレビューを書いて持参。それをみんなで読んで意見を出し合う。そのような形でこの講座は進行しました。
毎回の事ですがこの講座、本当に面白いんです。
ごく普通の一般人でも、自分の書いたディスクレビューを世に発信することが容易いこの時代。
インターネットで探せばそれこそ山のように出てくるし、内容の善し悪しを気にしなければレビューが付いていないCDを探す方が困難だと言えるでしょう。
そんな中、こうやって素人が集まって自分の書いたレビューをわざわざ印刷して持ち寄り、そして他人に読んでもらい、意見をもらう。実にアナログ。
だけど、これがいいんです!
自分も含め、それらは完璧な文章とは言い難いと思います。だけど、みんなの考えていることを知れる。それこそ、自分の興味の無かったジャンルの事や、知らなかったアーティスト、色んな新しい物に触れる事が出来ます。
詩野さんによるお優しい批評まで頂けるなんて、なんとありがたい講座でしょうか!
懇親会ということで、講座が終わった後は公◯食堂にて2次会もありました。
お酒を飲みながらダラダラとおしゃべり。
皆さんの話はとても面白くて、あっという間に時間が過ぎて行きます。
しかし、ここで問題発生。
あまり踏み込んだ事のないヒップホップ界隈の話がすごく盛り上がる。
頭の中はクエスチョンマークがいっぱい。知らない単語が飛び交い、完全に置いてけぼり状態。
無知のあまり、半泣きになりながら必死に聞く。
だけどそれも限界を迎え、ついに言ってしまいました。
「全く分からないです」
ああああ、言ってしまった、会話が止まった、恥ずかしい、だけど知らないものは知らないんだ!!
そんな風に開き直っていた私に、詩野さんがありがたいお言葉を。
「分からなくても頑張って聞いて何となく理解して、単語をひとつでも覚えて帰って調べてみる、それが大事」
この言葉にどれだけ救われたことか。しかもその後、話していたことを丁寧に説明して下さいました。
隣の席の方も、「これを聞くといいですよ」とアーティストや曲を教えてくださったり。
正直に言って良かった、と心からホッとしました。
確かに、なんでも知ってる人なんていないし、無知を恥じるというのは間違っていると思います。
だけどそれをなかなか言い出せない空気があるのも事実です。
そこで素直に「分かりません」と言う勇気、それも大切なんだとひしひしと感じた夜でした。
ということで、今日は皆さんに教えて貰った曲を貼り付けたいと思います。
tofubeatsというトラックメイカーによって作られた、現代のブギーバッグと呼ばれるこの曲。(詩野さんのウケウリ)
広告も無くインターネット媒体から配信されたのに、iTunes Storeのチャートで総合1位を獲得したというからすごい。
私はこんな有名な人を知らなかったのか・・・と思いながら色々調べていると、出てくる出てくる、素晴らしい経歴。
なんと中学時代からリミックスや楽曲提供で活躍してきたと!YUKIやFPM、さらにはももクロのリミックスまで手がけているとか。
詳しく書くのは割愛しますが、是非一度調べてみて欲しいです。
こうやって新しい音楽に出会い、しかもそれを好きになれるっていうのは最高のことです。
その喜びが少しでも伝わればいいな、あわよくば私が皆さんにそういう機会を提供することが出来たらいいな、なんて思います。
やたらと長くなってしまいました、一日一曲。
今日はこの辺で筆を置きたいと思います。