Nena / 99 Luftballons2013.7.9
京都市左京区にある華厳寺に行ってきました。
ここは、年中を通してスズムシの鳴き声が聞こえるということで、鈴虫寺という名称で知られています。
80段あるという石段を登ると、お寺に入る前にお地蔵さんが。
このお地蔵さんは、「幸福地蔵」と呼ばれていて、願い事をひとつだけ叶えてくれるとか。
とくに縁結びや恋愛成就に強いらしく、若い女性の参拝客が多いらしいです。
受付で朱印を貰い、500円払って本堂の中に入る。
すでにスズムシの鳴き声がすごい!
それもそのはず、本堂に入ると大きなガラスケースが7つ、8つ…中には大量のスズムシが。なんと鈴虫を飼育しておられました。
ひとつのケースにつき鈴虫が約500~1000匹入ってるとか。
500~1000ってめっちゃ範囲が広いけど、すごい。
なんとなく、庭から鈴虫の音が聞こえるのかなあ、って思ってたんですが、年中聞こえるってことは飼育してるに決まってますよね。
中でお茶とお菓子を頂きながら、お坊さんによる「鈴虫説法」を聞くことが出来るのもひとつの魅力。
説法と言ってもすごく気楽に聞けるお話で、幸福地蔵にお願い事をする際の注意点などをおもしろおかしくお話して下さいます。
しかし、私はスズムシさん達に釘付け。
というのも実は私、虫が苦手なのです。怖いもの見たさなのか、うじゃうじゃといるスズムシから目を離すことが出来ませんでした。
だって、お話を聞いてる最中だというのに、他のお坊さんが端っこからケースの蓋を開けてエサを交換し出すんですもの。
一番前に座っていた私は、こっちに飛んで来たらどうしよう・・・と始終ドキドキしていましたとさ。
説法が終わると庭園を散策することが出来ます。
様々な種類の竹が集められているという庭園、決して大きくはないですが、その美しさにすごく心が洗われます。
京都市内が一望できるスポットもあり、夜景も綺麗なんだろうなあなんて思いながら歩いていました。
スズムシの音色はなんだか気持ち的に涼しくなりますね。
暑い夏の京都散策の途中にいかがですか?
それにしても、蟲という感じは何となくおどろおどろしいですね。
今日の一曲はNenaというドイツのロックバンドです。
1983年に発表されたこの曲は、ドイツ国内に収まらずに世界的大ヒットを記録しました。
キーボードが多用されたポップでエネルギッシュなサウンドはまさに80s!
そして実はこれ、反戦歌としても有名。
歌詞を簡単にまとめると、こんな感じです。
遊びで放たれた99個の赤い風船を壁越しに見た隣国は敵の攻撃だと勘違いしてしまう。
そして攻撃を始めてしまい戦争となってしまうけれど、残ったものは廃墟だけだった。
これは当時の東西冷戦時代の緊張感を比喩していると言われています。
西ドイツ(民主主義)にいたバンドNenaが、東ドイツ(共産主義)にむけて歌を通じて送ったメッセージです。
そして、気がつかないフリをしつつもどこか不安に思っていた多くの国民が、この曲に共感した、と。
大ヒット、というのが何よりもその証拠ですね。