Caroline / Swimmer2013.7.17
焼きナスを食べました。
包丁を入れずにコンロで焼いて熱いうちに皮を剥き、麺つゆに浸して冷蔵庫で冷やす。
作り方は単純で簡単なのにすごく美味しい一品です。
ナスは一般的に夏野菜のカテゴリーに入れられます。
収穫時期も6月〜9月と暑い時期。
夏野菜の効果のひとつに身体の火照りを取るというものがありますが、ナスはその作用が特に強く昔から重宝されて来ました。
『秋茄子は嫁に食わすな』ということわざがありますね。
「秋茄子はとても美味しいものだから、嫁なんかに食べさせるのは勿体無い」という姑による「嫁イビリ」のような意味で使われる説がよく知られています。
夏野菜なのに秋?という疑問が生まれますが、ここでいう秋とは旧暦なので7月〜9月を指します。
実はこのことわざには、他にも説があるのをご存知ですか?
上に書いたように茄子には身体を冷やす作用があります。
このことから「大事な嫁の身体を冷やすのはよくない」という健康的な配慮の意味だという説もあるのです。
そしてもうひとつ。
熟して美味しいナスは実が収縮して種子もほとんど無くなってしまいます。
そこから呪術的な発想で「子種が無くなるので妊娠できなくなる」という意味の説もあります。
嫁が不妊にならないように、種子の無いナスを食べさせてはならない。
このような迷信が信じられていた昔だからこそ生まれた意味なのでしょう。
計3つの説を持つこのことわざ、本来どれが正しいのかは根拠は無いそうです。
しかし、秋茄子=美味しいものだという事実が一番一般的に知られているため、今では「嫁イビリ」の説が広く流布しているのだとか。
イジワルな意味のことわざに、身体を気遣う優しい意味も存在するというのは面白いことですね。
今日はエレクトロニカ・シンガーソングライター、Carolineからの選曲です。
父はアメリカ人、母は日本人のハーフで、出身は沖縄、育ちはアメリカ。
NY出身のエレクトロニカ、ポストロックバンドのMice Paradeの現メンバーでもある彼女は2005年からソロ名義の活動を始め、今は日本を拠点にしているようです。
彼女の楽曲の特徴といえば、うっとりしてしまうウィスパーボイス。
そしてこの声に合わせて流れる、とろんとした音はまるでメルヘン。
掴んだと思いきや空気のように消えてしまう、そんな不思議な感覚を覚えるCarolineの世界観に踏み入れてみてはいかがですか。