HOTEL MEXICO / A.I In Dreams2013.7.20
涼しい夕方。
日が暮れてから、キャンディの散歩に出かけました。
家々から美味しそうな料理の匂いが漂う時間。
夕暮れ独特のあの空気はなんだかノスタルジックになりますね。
住宅街を歩いていると、初老の男性がお孫さんと思われる小さな男の子の遊びに付き合っておられました。
その男性はキャンディを見ると、「わんわんだよ、ほら、わんわんきたよ」とお孫さんに。
警戒心ゼロのうちの犬、そっちの方に近寄って行きます。
男の子、怖いのか少し引き気味。
にこにこと孫の背中を押すおじいちゃん。
せっかくなので、「大丈夫ですよ、噛まないですから」とキャンディをだっこして近づいてみる。
するとおそるおそる手を伸ばしてキャンディを撫でてくれました。
「犬にさわるのは初めてなんですよ」
おじいちゃんはそう教えてくださいました。
そうか、この男の子にとっての初わんわんタッチはキャンディなのか。貴重なものを頂いてしまったなあ。
すっかり慣れたのか、きゃっきゃと笑いながらキャンディと戯れる男の子を見て、暖かい気持ちになりました。
私は家族の繋がりとかそういうのには敏感で。
家に帰ると両親がいて兄弟がいる、何にも変えられない幸せだと思います。
私もいつか子供が出来たらこうやって親に遊んでもらいたいな。
そして自分の子供にもそうやって思ってもらいたいな。
ほんわかして、ちょっぴり切ない気持ちになった散歩でした。
今日は京都出身のバンド、HOTEL MEXICOから。
2010年に結成、初ライヴとしてDE DE MOUSEのフロントアクトを勤め上げたという強者バンドです。
6人編成からなる彼らの作るグルーヴ感は独特で、なんと言っていいのか分からない・・・あえて言うならチルウェイヴですかね。
チープな打ち込みとシンセポップが融合されて、だけどどこか大人びていて。うーん、私の語彙力では表現するのが難しい・・・。
なんでも、6人のメンバーのうち4人が一軒家で共同生活をしていて、レコーディングもその家でしているとか。
自分たちで、というDIYな指向の中でここまで完成度の高い音楽を作り出す彼らの才能はこれからもっと注目されていって欲しいです。
そして現にこのバンドは海外からの評価も高く、2012年にはUSツアーを敢行したというからすごいですよね。
では、2013年にSecond Royal Recordsからリリースされた『Her Decorated Post Love』から一曲です。