Kyte / Planet2013.7.30
豪雨の被害を受けているいる地域が多いですね。
今日ニュースで見たのは、山口県と島根県、そして新潟県と石川県。
自然災害はどうしようもないとは言えども、本当に怖いです。
去年の今頃、私の家も水害に遭いました。
住んでいる地域が局地的豪雨に見舞われ、近所の川が氾濫。
我が家は一軒家で、立地的に少しくぼんだところにあります。それはつまり真っ先に水が溜まりはじめる場所。
それは夜中の3時頃でした。
激しい雨だなあ、と思いながら自室でパソコンに向き合っていたんです。
すると急に家中が停電。
ブレーカーを戻しても電気が点かないので、母を起こして2人で1階のリビングに降りました。
停電したのはうちだけかと確認するために窓の外を見ると、家の前を大型バイクが流れているではないですか!
そこで初めて洪水していると気付きました。
母、床に耳をつけて半分狂乱状態。
どうしてかと言うと、床からタプタプという音が聞こえていたんです。水が床下にぶつかっている音です。
嫌な予感がして玄関に回ると、もちろん水が迫って来ていました。
うちの玄関は少し階段に登らないといけないのですが、それでも水かさは増すばかり。
懐中電灯の灯りを頼りに、カーペットや布団を敷き詰めましたが、それ以外には何も出来ません。人間って無力。
しばらくの間、ゴボゴボという恐ろしい音を立てている床の上で2人、どうなるんだろう、と不安に襲われていました。
結論として、水は床に広がる前に引きはじめ、空が白んで来ると同時に雨も止んでくれました。
しかしガレージに停めていた車は完全に水に浸かったため、廃車に。
床下も全て取り替え工事、水が染みていた畳まで張り替えなければいけませんでした。
その日は終日、家周りの泥の撤去作業と、お片付け。
お隣さんの家は玄関が低く、冷蔵庫が浮いていたそうで、いつも笑顔のおばさんが泣きそうな顔で嘆いておられました。
それを見ると、うちはまだ被害が少なく済んだなあと。
だけど、本当に怖かったです。
とりあえず早く止んで下さいと祈ることしかできず、何もできないのがもどかしくなるくらい。
今、日本には今回の洪水で被害に遭われた家庭がたくさんおられます。
私が遭ったものとは規模が違うとはいえ、少しはその気持ちを理解することが出来るようになったと思います。
この一件により、人と人との助け合いや日頃の備えの大事さを身をもって学びました。
決して良い出来事とは言えませんが、色々なことを考えさせて、見直させてくれる一件でした。
そして学んだことを周りの人に伝える、それが今の私の出来ること。
被害に遭われたみなさんが、早く元の生活に戻れますよう心から願っております。
今日の一曲はイギリス、レスターシャー州出身のインディーバンド、kyteから。
2006年から本格的に音楽活動を開始しましたが、それ以前から注目を集めていた若手バンドです。
ポストSigur Rosと言われているスケール感のあるポストロック。
ボーカルのテナーヴォイスとかき鳴らされる轟音ギターがエレクトロの綺麗な音とマッチし、エモーショナルな楽曲を生み出しています。
最初のアルバム『Kyte』を金沢のレーベルRALLYから出した時は平均年齢20歳というから驚きですよね。
2008年には初のジャパンツアーが全公演ソールドアウト。
2009年にはサマソニにも出演し、同年の映画「余命1ヶ月の花嫁」の挿入歌に起用されるなど、日本では確固たる知名度とファンを獲得しているようです。
まだ生で観た事がない私。次の来日が待ち遠しい。