舒米恩 / 遠洋2013.8.29
インターネット、それはとても便利なものです。
しかしその分、ものすごく大きなリスクを背負っているということを忘れてはなりません。
ここ数ヶ月、Twitterの写真問題が後を断ちませんね。
非常識な行動を取り、それを写真に撮ってネット上にアップする。
当の本人は賞賛を得れるとでも勘違いしているかのように得意げですが、世間的には大問題。
事実、アップした人物は職場を解雇されたり、学校から退学を言い渡されたりしています。
それなのになぜ、次々とバカな行動を取る若者が絶えないのでしょうか。
それに関してある記事を読みました。
彼らにとって、Twitterはあくまで「身内」の世界だけで広がっているようで、まるで流行に乗るような気持ちでああいった行動を撮った写真を挙げてしまうんだとか。
それによって友達が笑って喜ぶ、一種の「ウケ狙い」のために行動に走ってしまうようです。
まあ、こんな解説を読んだところでやっぱり理解し難いですが。
写真が発覚してバイトをクビになった人で、「本名まで特定されると思っていなかった」と話している人がいるそうです。
実際、インターネットの怖さを知らない人からすると、まさか自分が表沙汰になるなんて思いもしないのでしょう。
しかし世の中には色んな人がいるものです。
大型掲示板の2ちゃんねるには、標的にする人物を見つけるために『飲酒運転』『万引き』といったワードをTwitterで検索し、そういった人物を見つけるスレッドが立っているほど。
そういうことを呟いてしまう人ほどネットに対する危機感が無く、過去に個人情報を書いていることが多いようです。
そしてそこから特定されてしまう、という仕組みになっているのだとか。
そのような馬鹿げた行為をする人がいなくなるのが一番いいのですが、そう簡単に済むような問題では無いよう。
自分が「まあ大丈夫だろう」と思っていることが大丈夫ではない、それがインターネットの怖さです。
非常識な行動を取るということ自体がまず間違っているのですが、それ以前にもっとみんながネットに対する危機感を持つべきなんだろうなあと思った今日でした。
今日の一曲はシンガーソングライター、舒米恩(Suming/スミン)から。
台湾の南東部にある台東の先住民族、アミ族出身。
自身の民族の文化を歌を通じて広げようとする彼の奏でる歌は、先住民族が引き継いできた独特のメロディや歌いまわしを大切にしている、まさに現代版の民謡。
故郷への愛が詰まった楽曲は、聞いていてどこか安心できるような温かさがあります。
そんな舒米恩さん、この秋に日本全国ツアーを行うということで、関係者様から一日一曲宛にメールを頂きました。
何を隠そう私は彼のことを知らなかったのですが、音源を聴くとものすごく良くて、ここで紹介したいと思った次第です。
台湾のアーティストを知るきっかけなんてそう無いので、ものすごくありがたい話。これを機にもっと聴いてみたいと思います。
磔磔にて京都公演もあるそうなので、気になった方は是非チェックしてみてください。