This Town Needs Guns / Dog2013.9.7
そういえば、昨日ブログに書こうと思っていたことをひとつ忘れていました。
岡山であった珍エピソードです。
買い物に出かけている間、キャンディはもちろんお留守番。
室内犬なのでおばあちゃんの家の中でも放し飼いにしていました。
ある時、4時間ほど家を開けて帰ってくると、玄関先でキャンディがキュンキュンと切ない声を上げているではありませんか。
おかしい、いつもなら帰ると喜びと興奮のあまりワンワンと吠えて、過剰なまでに歓迎してくれるのに。
すると先に家に入った母とおばあちゃんが何かを叫んでいる。
なんだなんだ、と心配になって見てみると・・・えっ?
なんと全身ベトベトになって身動きが取れない様子。
例えるなら、台所の換気扇にこびりついた油を全身にかぶったような悲惨な状態。
毛という毛が固まって、ついでに身体も固定されていました。
一体、この留守の間になにがあったのか。
答えはキャンディの尻尾にくっついていました。
なんと、部屋の済みに設置してあったネズミ捕りに掛かったのでした。
あまり馴染みはないかもしれませんが、紙で出来たその箱の中にはゴキブリホイホイのような仕掛けが施してあって、ネズミが一度入れば抜け出せないというもの。
部屋の隅を漁っていたキャンディ氏はどうやら尻尾をそこ突っ込んでしまい、パニックになってそれを口で足で外そうとしてもがきまくった為に全身がベトベトまみれになったご様子でした。
部屋中、食い千切られた紙の部分が散乱しており、それでも取れなかった粘着部分が尻尾にベッタリとへばりついていました。
最初は可哀想でこっちまで焦りましたが、よくよく考えると笑ってしまった。
ネズミ捕りにかかる犬って。
急いで近くのトリマーを探して連れて行くと、担当のお姉さんも目が点。
「猫がかかるのはたまにあるんですが、ワンちゃんは初めてですね・・・」
そりゃそうだ。
2時間かけて綺麗にしてもらい、ケロッとなって帰って来ましたとさ。
あーびっくりした、というエピソードでした。
今日の一曲はこれ。
dogと言えばこの曲です。そのままです。
イギリスのオックスフォード出身のThis Town Needs Guns。
大学時代に出会った4人により、2004年に結成され、良質なポストロックで有名なレーベル、Big Scary Monstersからのリリースを経て、この盤『Animals』。
日本の残響レコードからリリースされたこのアルバムは、タイトルの通り曲名にすべて動物の名前がつけられています。
何を隠そう他のアルバムを持っていないので他とは比べられないのですが、この一枚はとても感傷的。
単音で奏でられるギターも繊細で、そこに溶かし込まれるボーカルの声は低く何かを訴えているようです。
世間ではマスロックと言われているみたい。
ちなみにマスロックとは、直訳で数学的なロックという意味。
その通り、複雑な展開や変拍子が多用されるプログレ的なロック。ポストロックの中に含まれるようです。
まあ、そんなこと考えずにとりあえず聴いて感じてみるのが一番だと思いますが。