world’s end girlfriend / 誕生の日に2013.9.23
詳しいとまでは言えませんが、映画が好きです。
大学生の頃、学校にも行かずに大量に借りてきた映画(とアニメ)を観て朝を迎えていたことが何回あったか。
主に観るのは邦画ばかりで、特に一番好きなジャンルはヒューマンドラマ。
そういった映画のサウンドトラックに関しては、サントラCDを聴くことも。
知ってるアーティストが音楽監修をしている時とかはそれを目当てに映画を観ることだってあります。
きっとそういう人も多いと思いますが。
今日は、半分サントラ目当てに観に行った映画を紹介します。
2009年に公開された、『空気人形』という作品です。
簡単にあらすじを説明すると、古いアパートに住む中年男性が大切にしている空気人形が心を持ってしまうというストーリーです。
ここで書くのもあれなので、予告編を見てください。丸投げです。
監督は是枝裕和氏、主演はペ・ドゥナという韓国の女優さんです。
そして音楽担当はworld’s end girlfriend。
これはサウンドメーカーの前田勝彦氏によるソロプロジェクトで、ジャンルで言えばエレクトロやポストロックに分類される楽曲を作られています。
この映画のサントラに起用された理由として、主演のペ・ドゥナさんのいる絵とWEGが持って来た一曲がすごく合ったからだと監督は語っていました。
この一曲がきっかけで、残りのサウンドも全てお願いしたんだとか。
どうして私がこの映画を好きになったかというと、サウンドももちろんですが、何よりもこれが持つ透明感に魅了されたからです。
そしてそれに浸っていると突然、予想もしていなかった暗い濁りが画面を汚して行きます。
初めて見た時、この展開にすごく驚いて「やられた!」と悔しくなりました。
サントラ自体はサントラとして聴くよりも、WEGのひとつのアルバムとして聴いているくらいにまとまっている一枚です。
映画同様に、「透明感」というワードがすごく似合う。
すぐに壊れてしまいそうな儚いピアノの旋律は、本編の空気人形の可愛らしさと切なさを見事に表していると思います。
今日はそんなworld’s end girlfriendの『空気人形』サントラからの選曲です。
映画はyoutubeにもあるので、気になった方は見てみてください。