音読

一日一曲 日々の気分で一曲をチョイス。 書くこと無くても音楽がどうにかしてくれる! そんな他力本願なブログです。

書き手:椎名あかねプロフィール

箱入り娘 ── チャットモンチー / 余談

 

 

趣味繋がりで最近知り合った女の子がいます。

歳は1つ下の23歳、社会人として働いている子です。

彼女、最近稀に見る丁寧な子。

同じ歳の子にも敬語で話し、言葉遣いも本当に綺麗。

性格もとても良くて、よく気がつくしとにかく優しいお嬢さんです。

 

私をお姉さんみたいに慕ってくれて最近は話す機会も多いのですが、話せば話す程に驚くこと。

なにって、家の厳しさ。

大学生活を通じて一度もオールを経験したことがないという事から始まり、お泊まりはもちろん、今でも日付を越えるまでには帰宅しなければならないという生粋の箱入り娘さん。

見ている様子じゃ社会人になった今でも外出は許可が必要みたいだし、あまりに出かける事が多いと親もいい顔をしない感じ。

 

実は、一昨日の名古屋に行ったグループの中にも彼女がいました。

属に言う「ライブ遠征」というものをしてきたのですが、それももちろん許可制。

しかもその間もご両親から頻繁に電話がかかってくるという事態。

日付が変わるまでに家に送り届けたのですが、これ以降は一切遠征をしてはいけないと釘を刺されたみたいでヘコんでました。

 

そして重ねて驚くこと、彼女はそんなご両親の意向に一切逆らおうとしないという所です。

一切反抗しない彼女を見ていると、まるで洗脳にかかっているように思えてなりません。

私は人の家庭事情に口を出すつもりは無いのですが、これって何かがおかしいと思うのが本音。

未成年ならまだしも、彼女はもう23歳、しかも立派な社会人。

自分の稼いだお金で、休日に好きなことをする事の何が悪いんだろうか。

一緒に暮らしている限り、どこに行くだとかいつ帰るだとかの情報は伝えるべきだとは思います。そんなの最低限のルールです。

だけどここまで厳しいとどうしても、色んなことを経験して成長していく機会を奪っているように見えるのですが。

見ている限りでは複雑な家庭ではなさそうだし、無駄遣いなんてしているようにも見えない。

まあ、私の知らない何かがあるのかもしれませんが。

 

どうして、彼女のご両親はそこまでして娘を縛るのでしょう。

子供を育てたことのない人には分からない、特殊な感情から来る行為なのか。

自分が今まで育ててきた子供には巣立って欲しくない、という一種の子離れ出来ない親心なのだろうか。

いつか私が人の親になって、その子供が成人した時。

自分が今まで育てた可愛い子供、どこにも行って欲しくない、そう思うのも自然な気持ちなのでしょう。

だけどそれだと子供が可哀想な気がします。

別にヤンチャしなさいと言っている訳では無い。

人並みに遊び、友人付き合いをし、恋愛をして、親以外の人間とも沢山ふれあって欲しい。

そうじゃないと生まれない感情だって絶対あるし、それが無いと人生で困るときが絶対来るような気がします。

 

私はその友達にどうこう言えないけれど、せめて一緒にいる時間だけでも彼女の経験したことのないことをたくさん教えてあげたいな。

高校や大学で出会わなかったタイプの人種で居てあげたいな。

こういう性格だから自分は姉キャラなんだとつくづく感じた夜でした。

これからもよろしくね。

 

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