お雑煮 ── 松任谷由実 / A HAPPY NEW YEAR2014.1.2
http://youtu.be/_Kp7Lbky6hQ
突然ですが、あなたの家のお雑煮はどんなのですか?
我が家は白味噌に大きな頭芋と短冊切りにした大根と京人参、そこに茹でた丸餅を加えて目一杯の鰹節をかけて出来上がり。
多少の家庭的な特徴はあるかもしれませんが、まさに関西風。
小さなころからずっとこのスタイルだったので、関西と関東でお雑煮に違いがあるということを知ったときはびっくりしました。
関東のお雑煮といえばすまし汁に焼いた角餅ですね。
しかしどうしてこんな違うのでしょうか。
今年一発目の調べてみましたシリーズです。
まず、お餅の違い。
関西の定番は丸餅、これは満月を象った円、ということで豊作を祈願する形だそうです。
そしてそれを1年の初めである新年に食べることによって、神様の力が得られると言われていたからなんだとか。
対する関東の角餅、これの由来も面白い。
江戸時代の頃、人口が集中していたこの地域、餅屋にとって1つひとつの餅を丸めるのは効率が悪いし生産が追いつかない。
なので業者は餅の形を変えて効率アップを計ります。そこで生まれたのが角餅。
ただ切るだけで作れる四角い形の角餅は丸める手間が省けてラクチン、ということで角餅が主流になっていったそうです。
次に味付けの違い。
本来、白味噌のお雑煮の方が歴史が古く、特に味噌文化が根付いている京都を中心に全国に広がっていました。
しかし武士文化がより発達していた関東。
武士は味付けに味噌を使うことを嫌ったために生まれたのがすまし汁のお雑煮です。(どうして嫌っていたのかは分かりませんが)
そして参勤交代によって武士文化が全国に広がり、同時にすまし汁のお雑煮も全国に広がったそうです。
なんでも物事には理由があるのが当たり前のことですが、真偽は別としてこうやって見るとなんとも面白いですね。
武士はどうして味噌味を嫌ったのでしょうか・・・それだけは謎ですが。
この2種類の他にも地方にはそれぞれ変わったお雑煮があります。
いつかお正月じゃない時に作ってみても面白いかもですね。
お正月は白味噌のものでないと新年を迎えた気がしないのでここは変えられませんが。
明日の朝もお雑煮を食べようっと。