音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

ばあば来京

れ

れんたろうに会いたい一心で、広島から母がやってきた。

 

母からは毎日電話がかかってきて、「れんたろうの声を聞かせて」と言われる。

そうタイミングよくれんたろうも声を出さないので、

いつも「うん、笑ってるよ」「あくびしてるよ」など実況中継のみになっていたのだけど、

たまに「ばーぶー」とばっちり返事をするときがあって、

そのたびに母は「きゃーっ」と少女のように黄色い声を出す。

そして先日「もう我慢できんくなった」と言い出し、

はるばる広島からやってきてくれたのだ。

 

お昼過ぎという微妙な時間帯に、しかも自分は昼ごはんを食べてやってきた母。

れんたろうとの久々の再会にとても喜んでいる。

私たちはおなかが減っていたので、

れんたろうを預けて近所のCoCo壱に出かけることにした。

夫はカレーが心底好きなのでほとんどスキップしそうな勢いだった。

夫はほうれん草カレーにパリチキというものを乗せるというので、

CoCo壱初心者の私もおたおたしながら

ほうれん草カレーにかにコロッケをつけてもらった。

 

ぱくついていたら母から電話。

出ると、受話器の向こうでれんたろうの阿鼻叫喚声が聞こえる。

「あんたらが出てからずっと泣きよる、何をしても全然泣きやまん」

と、母はそうとう困っているようだった。

とりあえずテレビをつけたり、ベランダに出たりしてみて!と言って、

大急ぎで食べ終わる。

 

れ

 

 

 

 

 

 

泣き喚くれんたろう。

 

れ

 

 

 

 

 

 

びや~ん。

 

 

私たちにおいていかれたと思ったみたいで、

抱っこをしたらすぐに泣きやんだ。

母、来京1時間ですでにぐったり。

「頑固な子じゃわ~誰に似たんかね~」

と言って、お土産のもみじまんじゅうを食べていた。

でもやっぱりかわいいみたい。

れんたろうがおっぱいを飲むのを邪魔して喜んでいた。

 

れ

 

泣き笑い顔。

 

 

夜はあんこうの水炊きを食べた。

母と夫はビールを何本も空けていた。

 

 

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