音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

風邪をひいたんです

れ

とある保育所の見学に行く予定だったのを急遽キャンセルし、

近所の小児科に出かけることに。

 

家を出るとご近所のママさんお二人がおしゃべりしているところだった。

挨拶をして、

鼻水がすごいから今から小児科に行くんですと言うと、

ママ鼻水トッテをおすすめしてくれた。

「鼻水は放っとくと中耳炎になるから怖いですよー」

と言われる。そっか、それはいやだなー。薬局で買おう。

 

それでおしゃべりが盛り上がって、

「今度お茶会しませんか?」

という話に。

私、すかさず乗っかる。「いいですねー!」

いつも、「子供を遊ばせる」とか「ヨガをする」という名目で施設に行っているので、

どうもママさんたちとじっくり話せない自分がいたのだが、

「お茶会をする」というしっかりとした趣旨があると、

なんだか腹をわって(そこまで先方は求めていないだろうが)話せそうな気がした。

会場はTさんのお宅に決定。

私は誘われたことが嬉しくて、

何のお菓子を持っていこうかとうきうき。

 

引っ越して初めて行く小児科は

女医さんに看護婦さんと女のひとばかりだった。

おばあちゃん先生に

「れんたろうって滝廉太郎?」と訊かれる。

「はい、そうです」と答えると、

「誰か国文学が好きな方がいはるの?」

「そうですね、私が好きで…」

「国文学科出てはるん?」

「あ、はい」

「んま~そう。滝廉太郎。いい名前やね~。昔ながらの名前で、なんやほっとするわ。昭和の香りがしますよ。そう、廉太郎くんっていうの。滝廉太郎のね~」

 

どうやら先生のハートをつかんだらしい。

その後も看護婦さんが「10ヶ月とは思えないしっかりしたからだつきですね」と言うと、

おばあちゃん先生は「なんたって廉太郎ですからね、滝廉太郎の」と

太鼓判を押してくださった。

滝廉太郎は病弱そうな顔つきだったはずなのでよくわからない理論だが、

太鼓判なら何でも嬉しい。何でも押してください。

 

診断は風邪。

薬を三種類もらう。

水薬に粉薬二種類をといて飲ませたら、

甘くておいしいのかぐびぐび飲んだ。

普段ならあまり薬に頼らず治したいところだが、

明日は結婚パーティ、四の五の言っていられない。

治せ、治すのじゃ!

 

 

れ

 

 

 

 

 

 

パパ方のおばあちゃんから

また手編みのカーディガンをいただいた。

今度はフードつき!

とってもかわいい。

 

 

れ

 

鼻がつまって口で息をするためか、

尋常でない量のよだれを垂らしているので、

抱っこするたびに肩が濡れる。

 

 

 

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