It’s interesting.2012.11.23
水曜日の夜に、学生時代お世話になった方に電話した。
その方は東京の病院にいて、危篤状態だった。
その場にいた先輩に取り次いでもらって話す。
れんたろうという10ヶ月の息子がいるということ、
また会いたいということ、
そのふたつしか話せなかった。がんばってくださいなんて言えなかった。
その方はすでに話すことのできる状態でなく、
受話器からは呼吸器の音が聴こえた。
告別式は午後からとのことだったけど、
れんたろうを故人に会わせたかったので、
私達は式が始まる前、午前中に行くことにした。
れんたろうにも黒っぽい服を着せて、タクシーで行った。
式場には学生時代のアルバイト仲間が何人かすでにいて、
「子供、お前にめっちゃ似てんなー」
と驚かれた。
お顔を見ることができたので、
れんたろうを抱っこして挨拶する。
「れんたろうでーす」
と言ってみても、目を閉じて眠っている。顔が白い。
亡くなったのか、とじわじわ実感がわいてきて、涙が出た。
形見として、単語カードを1枚もらった。
闘病中、ずっと英語を勉強して、旅に出るんだと言っていたらしい。
私がいただいたのは
「It’s interesting」。