音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

笑顔が見たい

蜀咏悄 4

いつも行く保育所とは逆方向にある保育所へ行く。

同じような距離ではあるのだけど

駅とは反対側なので

たぶんここに預けることにはならないだろう。

でも私はここがいちばん気に入っている。

こぢんまりしていて、静かで、おもちゃもいつもきれいに仕舞われている。

 

園庭開放に行くと、私たち以外誰もいなくて、

プレイルームは貸切状態。

保母さんと3人で遊ぶ。

れんたろうは喜んで喜んで、

ボール遊びに熱狂。

ぎゃっぎゃと笑い続けよだれを垂らしながら保母さんに突進して甘えていた。

 

私はそのあいだにプレイルームの本棚にある絵本を手にとり、

いろいろ見ていた。

れんたろうはまだ絵本に興味がないらしく、

読み聞かせてもすぐかじったり、放り出してどこかへ行こうとする。

それで私も絵本はお休みしていたのだけど、

同い年くらいの子達が熱心に絵本を読んでいるのを目の当たりにしたことがあったので、

やはり環境かなと思って、再開することにした。

 

「あそびましょ」という絵本がいいですよー

と保母さんにすすめられたのでそれを借りて帰った。

 

女の子とくまさんが遊びながら歌う

わらべうたの本だ。

 

私にはみかちゃんとよっちゃんという幼馴染がいて

昔毎日のように遊んでいたのだけど、

よく玄関の前で

「みーかーちゃん、あっそびましょー!」

と大声でうたって誘っていた。

呼ばれたほうは

「はーあーい、ちょっと待ってねー」

とうたって返す。

 

今はそういうの、ないのかな。

ピンポンとか、オートロックなのかな。

 

遊んだのがすごく愉しかったみたいで、

れんたろうはそのあとぐっすり眠った。

家の中にいるより、外で遊んだほうがやっぱりいいみたい。

何だか最近、れんたろうの機嫌がいいのは

れんたろうの遊びのためにお出かけするようになったからかも。

私も、れんたろうが嬉しそうだと嬉しい。

子供が生まれるまでは、

子供のために遊園地に行くなんて超面倒、絶対行かない

(人が多いのや並ぶのが嫌いだから)

と思っていたけど、

行くな、これは。

君の笑顔が見たいがために。

 

 

 

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