初めての芸術2012.12.11
保育所の園庭開放に行ったら、
今日は絵本屋さんが来て絵本についてお話をしてくださるという。
良かったら参加しませんか?と言われたので出ることに。
絵本屋さんはめがねをかけた長身痩せ型のもろ理系顔の男性。
癒し系な女性を想像していたので少し驚く。
絵本屋さんいわく、
「絵本はお子さんが触れる初めての芸術ですので、
お母様方がしっかり選んであげてください」とのこと。
私は絵本にまったく詳しくないので、
どういう基準で選べばいいのかわからなかったのだけど、
その言葉を聞いて
「私が美しいとか素敵だと思うものを買ってやればいいのか」と思った。
「子供に好きな本を選んでごらんと言うと、刺激の強い原色系の絵本や、音が鳴るもの、キャラクターや乗り物の描かれたものばかり選んできます。本屋さんもそれがわかっているので、子供の欲しがるものを多く積みます。だからあんなに騒がしいつくりになってるんです。でも、本当にいい絵本というのは地味なものなんです。地味だけど、ずっと読み続けられる趣があるものなんです。そんな絵本を探してほしいなと思います」
その日絵本屋さんが持ってきていたたくさんの絵本は、どれをとってもいい絵本だと言う。
買うこともできるらしいので、本気になって物色。
ふとある一冊を手にとって裏づけを見ると、
「1967年4月15日 初版発行」
「2012年10月11日 183刷発行」
と書いてあった。
ぎょっ。183!!
その絵本は松谷みよ子の「いいおかお」。
同シリーズの「いないいいなばあ」は私も読んだことあるけど、
何と500万部突破しているらしい。
脅威のベストセラーだ。
絵本は新刊よりも古い本のほうが売れる。
おそらく母親自身が親しんできた絵本を買ってやるからだろう。
私は絵本に親しんでこなかったので、
これから勉強していくつもり。
マーガレットワイズブラウンの絵本を見ていたら、
「それこそ芸術です」と、絵本屋さんに言われた。
とってもきれいな、宝箱のような絵本だった。
「いいおかお」購入。
れんたろう、夫と似ているからなのか、絵本屋さんにまとまりつき、
めがねをもぎとろうとする。
帰ってさっそく読み聞かせてみたが、嫌がって膝から降りようとするので、
今日は諦めた。
いつになったら興味を持つのかな。
家電のほうが好き。