音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

母子で帰省

蜀咏悄 3

お正月のラッシュをはずして広島に帰省した。

 

 

 

 

 

 

 

呉駅前のそごうは今月末で閉店するらしい。この大きな時計は短針が12のところにくると「小さな世界」が流れてパネルが次々裏返り、いろんな民族衣装を着た人形が現れる。それが音楽に合わせて両手を動かしたりくるっとまわったりお辞儀をするのを見たくて、よく父親に連れていってもらった。今見たら別になんとも思わないのだろうけど、小さいころはすごく感動的な物に見えて、最後に鐘が時刻分鳴るまでじっと見ていた。

そごうではセールをしていて、母親がそこで服を買ってくれた。ミセス向けのものばかりなので選ぶのに苦労したけど、ベージュのセーターを選んだら母が嬉しそうに買ってくれた。私と買い物をするのが楽しいんだなと気づいて、何だか切なくなり、この帰省期間はなるべく優しくしようと思った。

そのあと上の階でやってた北海道展でバターサンドとジャージー牛乳シェイクを買ってもらい、本屋に行く間れんたろうを見てもらった。れんたろうは子供服売り場の階でアンパンマン号にのせてもらって真剣な面持ちでハンドルを切っていた。

 

 

 

 

 

 

 

家に帰ったらこたつの上に大量のおもちゃが乗っていた。よく見るとひとつひとつ、父の字で「れん110」と書いてある。れんたろう1月10日生、ということだろうか。

でもこのバナナは誰ともかぶらないよ、お父さん。なんなんだ、この表情。ちょっとむけてるところがまた嫌。

 

 

 

 

 

 

 

れんたろうは触ろうともしない。

 

 

仕事から帰ってきた父はれんたろうをすぐに抱っこして相好を崩していた。

夜は父の手料理、鮭汁などを食べる。他に何が食いたいかと言われたので卵焼きをお願いする。

私のお弁当はいつも父が作っていた。久しぶりに食べた卵焼きは昔よりもちょっと味が濃いように思った。

 

 

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