音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

ママ友

園庭開放にて。ふと、室内にいるママさんたちを見て、ここが教室だったら、私は誰と仲良くなり、行動を共にするんだろうと考える。

高校あたりから、「いつも一緒にいる子」という存在がぼんやりしてきた。私はいろんな子と仲良かったけど、いちばん仲いい子がいなかった。私が「私はこの子といちばん仲がいいな」と思う子には、私よりもっと仲がいい子がいたりした。

大学ではひとりで昼ごはんを食べることが多かった。途中で「いつも一緒にいる子」をつくることを放棄したのだ。ひとりで学食に行くのは最初勇気がいったけど、慣れればどうってことなかった。

このあいだ、テレビで「トイレで食事をする若者が増えている」というのを見たけど、まあ気持ちはわかるなあと思った。ひとりでいるのって、まわりにも気をつかわせちゃうんじゃないかって思うから。私がそのとき高校生だったらしたかもしれない。大学は人が多すぎて誰も私を見ていないから、ちゃらい男の子集団の隣でも普通に食べることができた。

 

ママたちの中でも、よく見るとペアがある。そこだけため口で話したり、下の名前で呼び合ったり、土日に遊びに行っていたり。私はまだこの場所で、ため口で話す友達がいない。グループに属すならここだろうな、という感じはあるんだけど。この人たちのなかなら、私は思ってることを自然に言えるなあとか。やっぱり気をつかってるんだなと改めて思う。わりと人見知りなのかもしれないし。

 

れんたろうはマイペースにひとり遊びしている。まわりのママさんから「れんちゃんはいつも黙々と遊んでいておとなしいね」と言われる。ママも黙々と遊べたらいいのにね。遊ぶわが子を見守るくらいしかやることがない、手持ち無沙汰なママたちのなかには、この微妙な空気が耐えられない人は結構多くいると思う。

でもたまに話に花が咲いて、すっごく満足して帰ることもある。

 

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