音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

造形大学へ行ってきた

蜀咏悄 1

京都造形大学へれんたろうと行ってきた。

造形大学にはこどもとママたちが遊びにいけるピッコリーというスペースがある。

外国製の木のおもちゃで遊んだり、手遊びや絵本の読み聞かせなどもやっているというので、近所に住む友達を誘って行ってきた。

 

造形大学は芸大なので、おしゃれピーポーばかりかもしれないと思って少々ビビッていたが、けっこうみんな普通の格好だった。ちょっと安心した。最近保育所的なところしか行ってないから、若者に不慣れだ。

ピッコリーというのは幼児や小学生向けの図書室みたいなところだった。絵本や童話の本がたくさんあったり、PCでDVDが見れたりする。あとおもちゃも山ほどある。子連れママさん以外にも春休み中の小学生たちがDSやりながらわらわら集まってきてたりして、結構開放的な感じだった。乳児たちは床におもちゃを散乱させつつ楽しげに遊んでいる。

 

3人のママさんとその3人のお子さん(みんなれんたろうと同い年)と一緒に、大学近くのVillageにお昼ご飯を食べに行く。

ちょっとご飯が出るのに時間がかかったので子供たちはお腹を空かせたり泣いたりうろうろしたり。でも嫌な顔ひとつせず応対してくださった店員さん、感謝。れんたろうはおっぱい飲んだら速攻寝たので助かったが。

 

ママさんたちと話してたんだけど、3人とも食に対する意識がすごく高かった。肉を食べない人、牛乳を飲まない人、なるべく添加物や農薬を避ける人、それぞれ考えを持って食に対峙しているようだった。3人とも偶然にも東北・関東のご出身で、そのうち2人は3.11の震災後京都に避難してきた方。なので二人は旦那さんと月の半分以上離れて暮らしているとのこと。もっと南にいきたいと、一人のママさんは行っていた。九州にいきたいって。

持ち歩いているこども用のおやつは玄米とか古米おにぎりや、かぼちゃの蒸したの、それから有機りんごの干したのとかで、やーもう、ママさんによって全然違うなあって思った。前、コンビニのお好み焼きを0歳児に食べさせてるママを見かけたことがあったけど。あれはちょっとびっくりしたな。私はおやつを持ち歩いていないけど、電車にのるときは生協のキャロットジュースをかばんに入れている。主食は白米と食パン。かぼちゃはメキシコ産のだし、肉は国産、牛乳は京都産のならと思って飲ませてる。でもそれがいいのかどうか、詳しくは調べていない。調べて行動がこれ以上制限されるのが嫌だからだ。

3人が言っていたのは「畑が欲しい」ということ。自分の手で作った野菜を食べたいし、食べさせたいのだと言っていた。「それがいちばん手っ取り早い」と。多分いろいろ調べたり、取り寄せたりしてるんだろう。放射能の問題さえなければ、もっと楽だったろうにと思う。私もスーパーで魚をほとんど買わなくなってしまった。放射性物質の検査をしている宅配のところでしか買わない。気持ちよく食べ物を食べられないって、かなりのストレスだ。

 

Villageのごはんはお肉が入っていないのだけどボリュームたっぷりでとてもおいしかった。

こどもたちもばくばく食べていた。

 

いろんな母親がいる。みんな、一生懸命だ。こどもたちよ、すくすく育て。

 

 

 

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