音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

笑えれば

蜀咏悄
 働いてはいないが、病気療養中という名目のもと、

れんたろうを保育園に預けている毎日なのだけど、

そろそろそういう状況になって2ヶ月経つ。

 

行きつ戻りつしながら、ゆるやかに良くなってきてるように思う。

 

自分の行動範囲・時間がもたらす体調変化について、まだ把握できていない。

どれくらいまでなら自分が元気でいられるのか、よくわからないのだ。

もともとだらだらとかのんびりとかができないタチで、

わりとせかせか動きまわるせっかち者である。

毎日やると決めたらやってしまうし、締め切りがあれば守ろうとがんばってしまう。

休もう、と決めないと休めない。

このブログだって、「日刊はもうやめる」「しばしのあいだ、更新したいときに更新する」と決意し公言しないとそうできなかった。

くそまじめなんだよな~。手が抜けず、いい加減というのができない。

負けず嫌いで、見栄っ張り。

それがいいところでもあり、悪いところでもあるなあ。

 

今回はその性格が悪いほうへいってしまった。

頭にからだがついていかなくなったのだ。

だから疲れるまで動いてしまう。そして疲れると体調が悪くなる。

そしてそこでやっと作業をやめ、周りに八つ当たり、自分を激しく責める。

 

だめだこりゃー

だから病気になったのであって、これは修正しないといけない。

その一歩手前で休まなくてはいけない。

私のアイフォンが24時間に1度充電がいるように、

私自身も何時間に1度休憩を入れればいいのかわかるようになれば、

仕事をまた始めても再発しないんじゃないかな、と思う。

仕事をまた始めてもれんたろうや夫に八つ当たりしないですむんじゃないかな、と思う。

 

私は今、自分をつぶさに実験・観察中。

体力で乗り切る時期はもう過ぎてしまった。

仕事と育児の両立を、体力だけで乗り切るなんて不可能だ。

これからは理性と経験で生きていこうと思う。

 

休職後、会社を辞めてから10日ほど経ったある日、

保育士さんに

「お母さん、会社辞められてちょっと楽になったんではないですか?」

と言われた。

「最近れんたろうくん、気持ちが安定してるようですよ。あまり泣かなくなったし、機嫌がいいし、よく笑うし。お母さんの気持ちを察してるんですよ、きっと」

 

今では迎えに行くと、

「やいやーい」「あわー」とかなんとか言って笑いながら、

両手を広げて近づいてくるれんたろう。

前は私を見つけると泣いて泣いて、

まるでひとりにしたことを怒ってるようで、

ここまで抱っこしに来いと言っているようだったのに。

 

迎えに来た私の麦藁帽子をぶかぶかにかぶって、

れんたろうがよちよち園の中を歩き回ると、

あちこちから笑い声があがった。

れんたろうも帽子の中でにこにこ笑ってた。

毎日笑えたらそれでいい。

今は、それ以上を望まないでおこう。

 

 

 

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