からだの癖2013.7.4
(↑タイトル「チップをもらうダンサーれんたろう」)
保育士さんに、れんたろうの内股が気になると言われた。
人間は誰しも、生まれたときにはO脚で、やがてX脚になり、またO脚に戻るらしい、というのを一度テレビで見たことがあって、それでれんたろうがO脚で内股なのも自然なことなんだと思ってたんだけど、どうやら人よりもずいぶん内股がきついらしい。
それから意識して他の子を見るようにしたら、確かに言うとおりだった。
「歩行に支障が出たらいけないから、一度病院で診てもらったら」
と月1で保育所に来る小児科の先生にも言われたらしいので、
土曜日に自転車で小児外科専門の病院まで行ってきた。
夫も気になるというので三人で行った。
問診でれんたろうは号泣。
よく耳鼻科で鼻を吸ってもらうので、またそれだと思ったらしい。
四肢で私にしがみついて離れない。
「ちょっと歩かせてみてください」と言われたので床におろしてみたら、
恐怖のせいか内股じゃなくなっていてびっくりした。
「こんなもんじゃないんです、もっと内股なんです」とすごく言いたかったけど、
先生がささっとカルテに何かを書いて「レントゲンとりますか」と言ったのでうやむやになってしまった。
夫と「歩き方いつもと違ったよね…」「あいつの内股はあんなもんじゃない」などとひそひそ話し合う。
レントゲンを撮るので、下半身裸にさせてくださいと言われる。
台の上に下半身ヌードのれんたろうを仰向けにさせると、
れんたろう怖がって怖がってぎゃんぎゃん泣いて暴れる。
必死になって上を夫、下を私が押さえつける。
そのとき技師さんがそっと
れんたろうのおちんちんにひし形の黒いテープだかマグネットだかを乗せた。
なんかすごいシュールだった。
レントゲンが撮られる最中、笑いをこらえる両親であった。(ごめん)
結果、片方の脚が少し湾曲しているらしいということがわかった。
二歳近くになったら、靴に中敷を敷いて矯正しましょうと言われる。
「そんなに心配しなくてもいいですか」と聞いたら
「そんなに心配しなくてもいいです」と言われ、ほっとする。
育児はこれの繰り返しなんだろうと思う。
アレルギー、喘息、アトピー、からだの大小、知能の発達、etcetc。
大きくなるにつれ、その子がどんなからだなのかわかるようになってくる。
今のところれんたろうのデータは、内股で、鼻水が出やすく、中耳炎になりやすいということ。
からだの癖は、これからずっと付き合っていくものだ。
からだだけでなくきっと心にも癖があって、
かんしゃくを起こしやすいとか、臆病だとか、人見知りだとか、じっとしていられないとか、
いろいろあるだろう。
その心の癖とも、ずっと付き合っていく。
だから、むやみにいらいらしたり恐れたりしないで、
冷静に観察してうまく付き合っていくことが大事なんだな、と思う。