断乳合宿2013.7.19
★断乳を決意した経緯
もともとは、授乳を強制終了する「断乳」よりも、子供が自然と乳離れしていく「卒乳」がいいと思っていた私。そのほうが、子供の心に負荷がかからないし、欲求が満たされていい感じの精神状態で育つのでは?と思っていたため。
でも、のっぴきならない事情になってきた。
第一に、薬が飲めない。
おっぱいを通して薬の成分が子供にいってしまうため、
現在規定の3分の1以下の分量で投薬治療している。
無論、なかなか治らない。薬をばちっと決めれば、短期間で治るとお医者さんに言われる。
第二に、眠れない。
おっぱいを飲んでいるとご飯をあまり食べない→夜中におなかがすく→たびたび起きておっぱいを求める→母、眠れない。という世の常。
これまではお昼寝すればよかったんだけど、そうすると日中仕事できない。
私はまた仕事を始めたいので、夜ちゃんと眠らなくちゃいけない。
このふたつの理由により、やむなく断乳を決行。
夫と話し合い、3連休でかたをつけることに。
夫に課された使命は
「夜眠らせるために疲れるくらい遊ぶ」
「おっぱいを見ると欲しがるのでひとりで風呂に入れる」
「私と別部屋で添い寝」
の3点。それ以外は求めない!以上!いざ出陣!
★1日目
1週間ほど前から「そろそろおっぱいはばいばいなのよ」とBGMのように囁き続けていたのだが、朝「今日でおっぱいはばいばいです」ときっぱり断言。
思い切り最後のおっぱいを吸わせる。れんたろう、無心で吸い続ける。私は屍のように仰向けになったまま吸われ続ける。
その後、「さ、そろそろおっぱいでも」という雰囲気をれんたろうがかもしだすたびに、ひらりひらりとかわし続ける。昼間、高校のときからの友人の美穂が遊びに来てくれたので、れんたろうはそちらのカワイ子ちゃんに意識がいき、おっぱいのことをしばし忘れていた模様。美穂にべったりとして、糸まきまきやいないいないばあを披露するなどの行為にいそしむ。
私のほうでは行き場を失ったおっぱいがどんどん乳房にたまっていくので、分泌を抑えるために夕飯はあっさり和食。れんたろうはさばみりん干しが気に入ったらしくまぐまぐ食べる。
夫にお風呂に入れてもらおうとしたら、すっごく泣いて拒否。母と違うからだつきのあれやこれやが怖かったらしい。夫が全裸で困っているので、しかたがなく私がTシャツを着たまま洗ってやった。Tシャツが濡れた感覚で、昔海に行ったことなど思い出し、しばし思い出に浸る。
夜。夫が寝かしつけようとすると、またもや大号泣。
えびぞり、よつんばい、ブリッジ、様々な姿態で泣き喚き続ける。
私は胸がかちこちに張ってしまって超痛い。そこにキックなどをされるものだから、こちらだって泣きたい。もがくれんたろうを必死で押さえ込み、ねんねんころりをエンドレスでうたい続ける。
夫はこのとき、自分が全然力になれないことを察したらしく即寝た。
私はれんたろうが泣きつかれて眠るまで、一時間くらいあやし続けた。
疲労困憊の私は別部屋で倒れこみ、携帯で「断乳 夫 役に立たない」を検索。共感できる相手がほしくてネットの海へ飛び込む。
★2日目
夜、何度も起きてはおっぱいをせがんだれんたろう。そのたびあやし続けたのだが、
翌朝はもうもらえないのだとわかったのか、おとなしく牛乳を飲み、バナナを食べ、オムレツとパンを半分食べた。峠は越えたらしい。もうおっぱいに触ろうともしない。ちょっと寂しいが嬉しい。
昼間は夫がれんたろうととてもよく遊んでくれたので、お昼寝もばっちり。
でも今度はおっぱいのほうが深刻。かっちこちに固まっている。おっぱいがぱんぱんに詰まっている乳房、少しでも刺激を与えるとうめくほど痛い。
この日は雨だったせいもあり、すこぶる体調わろし。
夜久々に友達とごはんを食べる予定だったが急遽キャンセル。泣きたい。
れんたろうは夜に少しだけぐずったが、とんとんしたらわりとすんなり寝た。感動した。
★3日目
夜、何度か起こされたものの、そのたびとんとんしたら寝たれんたろう。
もうほとんど乳離れできたようだ。ごはんもよく食べる。心なしかいつもより精悍な顔つきだ。
私はおっぱいが痛くて痛くて仰向けにもうつ伏せにもなれない。横を向いて寝るのがいちばんまし。それでも超痛い。
調べたら、断乳後のケアとして「おっぱいを自力で搾る派」と「そっとしておく派」に完璧にわかれている。また、搾る派でも「乳首を刺激したらますます乳が作られるので、乳首ではなく丘陵をもみしごく派」と「いやいやその逆よ派」がある。また、「助産院で搾ってもらう派」もいる(これは一回3000円くらいする)。
まさに情報の氾濫である。こっちは一刻も早く楽になりたい。そんなときに、断乳ママへの批判文などが出てきたりした日には「この乳汁をすべてお前のおっぱいへうつしてやろうか」と思う。
結局、自分のからだに耳を傾け、「もう限界だよ~」という声が聴こえたので搾ることに決定。最初は丘陵だけをもんでいたが、おっぱいが多すぎるのか乳管が開いていないのかなかなか出てこないので、「こりゃ埒があかねえ」とつぶやきながら乳首もがんがんもんだ。もう、どっちがどうとかどうでもよかった。とにかくこの乳を体外に出さねば乳房が破裂する。血眼になって搾乳した。
およそ40分ほど浴室で奮闘。心ゆくまで搾ったので、おっぱいがとても軽くなった。まだしこりは残っているが、今日はこのへんでやめとこう。ずっとうつむいていたので首が痛い。
乳を搾っているあいだ「陣痛も出産も超痛かったし、初めて母乳マッサージを受けたときも超痛かったし、吸われなれていない乳首が裂傷を負ったときも超痛かったし、乳をやめるときも超痛いってこれ何?何なの?罰なの?男はこの痛さをどこで体験するの?股間を蹴られたときとか?でもそんなの繰り返される生理痛に比べたらアクシデント的なものだしそう何回もないんじゃないの?痛さに関しては女のほうが数十倍味わってるんじゃないの?だからレディはファーストなの?だから花嫁は美しく着飾られ、一日だけヒロインとなり、あの結婚式で埋め合わせをされるのではないの?」と延々考え続けていた。答えは闇の中だ。
夜、もはやれんたろうは少々ぐずる程度ですぐ眠るようになった。
しかも、その日初めて朝まで起きなかったのである。妊娠中も含め(おなかがでかいと眠りが浅くなるのです)約2年ぶりに朝まで熟睡!何これ!すごい!気づいたら朝とかやばい!
★4日目
朝起きて、「一度起きなかった…」と言うと、夫にハイタッチを求められる。
お風呂にいれたり遊んでくれたりと、二日目あたりから慣れてきたのか彼もよくやってくれた。
朝から渾身のハイタッチ。れんたろうも「いえ~」と言ってハイタッチを求めてくる。
れんたろう、朝ごはんをばくばく食べて保育園へ。
★★★断乳完了★★★
★まとめ
・断乳はとにかく痛い。心頭滅却しなくては無理。
・夫の協力は必要不可欠。ないとしんどいと思う。でも夫にはどうしてもできないことがある。できることだけやってくれたらいい。
・子供は3日過ぎればけろっとするというのは本当だった。そして、よく食べよく寝るようになるというのも本当だった。
・乳はためてためて、一度完全に搾ったほうがいい、多分。私はそれで楽になったし、それ以降あまり張らなくなった。また一週間後完全に搾りきるつもり。
・乳離れすると体力的に非常に楽。
以上、今週は読み手を選ぶこと必至の断乳レポでした。