my2013年2013.12.28
師走もあと3日。たぶんこの投稿が今年最後となるでしょう。
明日はれんたろうを連れて、夫より一足早く私の実家に帰ります。夫は30日まで仕事。
新幹線に乗るのが恐怖です。れんたろう、うるさいだろうなあ。
もはや怖すぎて無の境地。車ほしいわー。いるよー車ー。
みなさんお元気ですか?寒いですね。さっき雪が降ってて、
れんたろうに「ほら、雪だよ」と言ったら「なにが?」と言われました。
わかって言ってんだか、どうなんだか。
年内最後の投稿ということで、今年をちょっと振り返ってみようと思ったのですが、
私個人のことでいうと非常に厳しい一年でした。
あんなに生きるボルテージが下がったのは人生で初めてで、
それでも「生きねば」と思ったのはれんたろうがいたからです。
「生きねば」というよりは「死んだらだめだ」という感じ。
いや、「死んだらだめだ」というよりは「死ねないよなーそれはだめだよなーやっぱり…だめだよなー…ぶつぶつ」という感じ。
とても生きることに消極的でした。
うつ病。あれはほんまに病気ですね。自分の力では、治すのは本当に難しい。
薬の服用と、よしとされる様々な健康法(漢方薬、食事療法、冷え取り、
整体など)をいろいろ試し、何がきいたのかよくわかりませんが何とか元に戻って。
体調の悪かったときを知っている人はみんな、「ほんとに治ったんだね」とか
「元気そうだね」と言います。顔つきがもう全然違うらしい。
自分ではよくわかんないんですが。
やっぱり、育児と仕事の両立は激しく難しいです。
体力がもたない。自分の時間がない。プレッシャーとストレスは溜まる一方。
それで一度潰れた私が、だけどやっぱり仕事をしたいと思えたのは、
音読の発行元である翠灯舎の人たちのおかげだし、夫のおかげなのです。
夫は私に「お前は仕事が好きなんだ」とずっと言っていました。
私は完全に仕事に対する自信がなくなっていて、これまでの人生や自分の人格を
否定していたので、「自分は仕事ができない、単なるごくつぶし」としか思えませんでした。
「仕事を始めてもまたきっと同じことを繰り返す。そしてまた会社の人や家族に
迷惑をかけるんだ」と、自分に呪いをかけている日々でした。
でも、「お前ならできる」「なぜならお前はすごいから」と、
コンキョのない言葉でもずっと言われ続けているうちに
「やっぱり私は仕事がしたいのかもしれない。できるかもしれない」
と思うようになり、思い切って翠灯舎に私を雇ってくださいと言ったのです。
子供がいる私を、そしてうつにかかっていた私を受け入れるのは、
非常にリスキーなことだと思います。
それは私ももちろんわかってました。
社長と私はずっと一緒に音読を作ってきたけれど、お金のことがからむとなると、
やっぱり友情や人情だけではなんともならないし、私も迷惑をかけたくない。
それでも断られるのを覚悟でいきました。いちばん「働きたい」と思う会社だから。
正直に自分の気持ちを言うことから始めようと思いました。
だめならだめで、他の会社を受けるつもりでした。
それでぎくしゃくするような関係ではないはずと言い聞かせて。
翠灯舎は私を迎えてくれました。
今は週に4回出勤し、ディレクターとして働いています。
最初はもちろんいろんなことを考えて不安だったけど、今はすごく楽しいです。
「仕事が好きだ」「仕事が楽しい」と思えるのはこんなに幸せなことなのか。
それを知ることができたので、今年は厳しかったけどすごくいい年になったと思いました。
とても感謝しています。
育児もしたいし仕事もしたい。
それはひとりの人間としてとても自然な感情で、
たとえ一度失敗したとしても、「やりたい」と思うのであれば
やってみてもいいのかもしれない。
母親として、子供をいちばん優先した結果、自分のやりたいことが全然できずに、
それで自信を失うのって、本当によくあることなんだと思う。
でも誰かに迷惑をかけてしまうとしても、
まずは自分がきちんと生きないと、すべては崩れてしまうんだと学びました。
それでもやっぱり、子供のいなかったこれまでのやり方ではうまくいかないから、
本当に大切なこと以外は、できないときは誰かに頼ること、
そうじや料理が少々できていなくても目をつぶること、
勝とうとするのではなく、負けないようにすること。
そしてできるだけ笑うこと、
それらを意識して毎日過ごしています。
来年は、もっとやわらかくリラックスしてやっていきたいなー。
高く飛ぶには膝をやわらかく!
今年も大変お世話になりました。
2014年も、れんたろう共々よろしくお願いいたします。