成長痛的なもの2014.6.29
今週からフルタイムで働いている。
出かけるのは1時間早くなり、かえってくるのは1時間遅くなった。
れんたろうもそれにならい、2時間保育所にいる時間が長くなった。
最初は突然の変化に泣くだろうなと思っていたけど泣かなかった。
いつもより閑散としている保育所で「だれもいないねー」と言いつつも、
朝しか行けない教室で遊べるのでそれなりに楽しんでいるようだ。
ただ、帰ってくるのが遅くなったのは寂しいらしい。
私が顔を見せると猛ダッシュで走り寄ってきて、
「おかえりーおかえりー」と言ってぎゅうぎゅう抱きしめてくる。
「れんちゃん、ママかえってくる?って心配してたんですよ。
足音が聞こえるたびに様子見にいったりして」
と保育士さんに言われる。
これまでより1時間早く起きて何やかややっているので
会社から帰ってごはん食べてるときにはいつも猛烈な眠気が来るのだけど、
れんたろうがやれジュースがほしいだのやれこれは食わないだのと
やいのやいの言うので、その時間帯が母子ともにいちばん不機嫌になる。
たぶんれんたろうも眠いのだろう、やけにつっかかってくる。
しかもそのあとにれんの大嫌いなお風呂タイム・歯磨きタイムがあり、
いやだいやだとますますだだをこねにこねるので、私はもういつも鬼というか、
鬼のような顔をするのも疲れるので能面の形相である。
夫ともよくけんかになる。
小さなことで「うるさいなー」とか言ってしまって、けんかになる。
このあいだ、れんたろうが
「けんかしないでー」と言ったのでびっくりした。
「ぱぱとまま、けんかしないでー」と言う。
そんな言葉まで覚えたのね、と思い
そして、かわいそうだな、と思った。
おそらく小さな胸を不安でいっぱいにさせているのだろう。
思ったが、許せれんたろう、と思い、けんかを続行する。
わあわあけんかする。
私に子供ができたとき、友人たちからはひどく驚かれた。
まわりがまだ結婚もしていない年頃だったので、
単に早かったからというのもあるのだろうけれど、ひとりの友人は
「らんちゃんは結婚も出産もしないのだと思っていた」
と言った。そして
「らんちゃんだけどんどん大人になっていくようでさみしい」とも言った。
結婚も出産も計画を立ててしたわけではない、と言ってしまうとあまりよくないのかもしれないけれど、私は本当に深く考えて物事を決めるというのが苦手です。
だって考えても悩むだけだし、一回やってみようかというのりでやってしまうことが多々ある。
結婚も子育ても、やってみないと向いているかどうかわからないし、
もし困難にぶち当たっても、多分何かしら方法はあるのだ。
もうほんとそんなノリだ。すべてがそんな感じで生きてる。
やみくもに進んでいる感じ。
だから妻や母親になったからって、私が大人というわけではない。
私の役割がひとつ増え、そのぶん何かの役割が減っただけで、
別に大人になったわけではない。
「役割」の種類と「大人」かどうか、は直接的な関係にないと思う。
私は母親ではあるけれどもまだ「大人」ではないと自分で思っているし、
それでれんたろうや夫に迷惑をかけているけれどそれが何だという気分でもある。
夫には私の不完全さを埋めてほしいし、
れんたろうには私の不完全さを押し付けていく。
夫はもういい年なのだから、頭とからだを使って対応してほしいし、
子供にとって、人生とは本来理不尽なものだ。しかたない。
そのかわり、衣食住には困らせないから。許してほしい。
もうほんと、ひとりでは無理だ。
家族全員で何とかやってくしかない。
だから、けんかも増えるだろう、傷つけあうだろう。
だけどそうやって、やみくもに一日一日やってくしかない。
誰も悪くない、私も夫も悪くない。れんたろうにいたっては全然悪くない。
背が高くなるとき成長痛があるように、
そうやってわあわあ取り乱したり泣いたりしながら大人になってくんだと思う。
※上の写真は、会社の先輩であるがんちゃんからもらった、ハネムーンのハワイ土産のTシャツを着たれんたろう。だいぶぶかぶかだけどとても気に入って「これきてく」と言いこの格好で外出しました。
ちなみに私は「土産売り場でいちばんダサいTシャツ」をもらいました。
みんなおしゃれなTシャツだったのに何で私だけ…?わけがわかりません。
ためしにかっこつけてみてもやっぱりダサかったので私はさすがに着替えて外出しました。
ありがとうがんちゃん。