音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

ダンスダンスダンス

蜀咏悄
あけましておめでとうございます。

本年もれんたろうともども よろしくお願いします。

写真は祖父からもらったクリスマスプレゼントに大喜びのれんたろうです。

さて、お正月休みである。

きのう実家の広島から帰ってきたところなのだが、京都の積雪具合に驚いている。

あとたった今、息子のれんたろうから初めて「おかあさん」と呼ばれて驚いている。

最近れんたろうは、サカナクションの『ネイティブダンサー』の PVがお気に入りで、よくyoutube で流しながら踊っているのだけど、今日はその踊りに手をついて足を空中でタッチするというのを付け加えていた。

で、 いきなり「みてみて、おかあさん」と呼びかけてきた。

「えっ」と言うとれんたろうも「えっ」という顔をして、

「みてみて、 ママ」と言いなおした。

「別に言いなおさなくていいよ。ママ、おかあさんだし」

と言うと、「うん、みてみて、おかあさん」と言ってまた足をタッチした。

「よっ、天才ダンサー!」とはやしながら、ああ、大きくなっていくなあ。このまま行くと「おかん」とか「おふくろ」とか言われるのもそう遠くはないなあ。としみじみ思う正月三が日であった。

とにかくれんたろうは今ダンスにはまっている。

たった今も私にyoutubeEXILE に変えさせて

「ぼくEXILEになりたい、かっこいいし」

と真剣な面持ちで言い出した。

「うん、なれるよ。れんたろうなら」

私は毎回そう答え、踊っている息子に向かって

「よっ、天才子役」「 第二の福くん」とはやしたてる。

聞けばどこのお宅でもだいたいそうなのだという。

子供はダンスに夢中になるものらしい。

音楽に合わせて身体を動かすっていうのは人間の本能なのかな。

昔昔から、踊りっていうのはあるし。日本で言うと盆踊りとか。

そういうのってすごくいいなと思う。

音にあわせて自然と身体が動くというのはすばらしいことだ。

私も踊るのは好きだから、一緒になってよく踊っている。

踊るように生きていけたら楽しいだろうなあと、よく思う。

いいな、かっこいいな と思うものに反応して自分も動くというのは、

表現の連鎖だし気持ちよさの広がりだ。

自分もその一部になるということだ。

大人になるとひと目を気にしてなかなか踊れなくなるから、

れんたろうには今のうちから思う存分踊ってほしい。

そして、一生ダンスダンスダンスな、のりのりな大人になってほしい。

きっとそのほうが楽しいよ。

同じあほなら踊らにゃ損損だよ。

それでいつか、自分から踊りを生み出せるようになったら、

きっともっともっと楽しい。

なにもアーティストになれということではなく、

自分のなかで うれしい・たのしいものを沸きだせるようになれたらいい。

そうなれたらきっと無敵だ。

お母さんもそういう人になりたいのだよ、れんたろう。

とりあえずたくさん笑って踊っていましょう。

では良い一年に!!

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