音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

一年の計は元旦にあり

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2020年になったので、朝子供たちふたりに「今年の抱負は?」と聞いてみた。
「ほうふってなに?」と廉太郎が言うので、「目標だよ」と教える。
「生活面と、勉強面、それぞれの目標を教えて」と言うと、廉太郎は嬉しそうな顔をして考え始めて、朔太郎がつられて「さくも、さくもー」と言い出した。

 

廉太郎はこう言った。
「生活面では、怒られないこと。何回も同じこと言われなくても、一回でやる」

わたしはうんうんとうなずく。それは大事だ。
「学校面では、みんなをもっと笑わせること! 僕は人なつっこいから、人をもっと笑わせてみる」
いいね、と言うと満足そうにうなずいて終わらせようとするので、「いや、勉強面は?」と聞いたら、「ああ、勉強かー!」と頭を抱え始めた。そして、
「勉強面は、宿題をいやがらないで、やる」
と、いやそうに言った。

 

横でずっと「さくも、さくもー」と言っている朔太郎に話を振る。

「朔太郎は、今年なにがんばるの?」
すると彼は急に照れくさそうにし、「すべりだい」と言った。いいねえ、とわたしたちは答える。
「あとあれもがんばらないと、トイレトレーニング」
わたしがそう言うと、朔太郎は急に表情を曇らせ「いやや」と言った。
「トイレはいやや」
「まだオムツするの?」
「うん、おむつする」
朔太郎はうなずいて、にっこり笑った。

 

わたしの抱負は、「もっと笑うこと」と言った。
昨年廉太郎に言われたのだ。「お母さんって、あまり笑わないよね」
家のなかで家事か仕事かしかしていなくて、子供たちと一緒にテレビを見たりおしゃべりをしたりといった時間が少なかった。単純に、余裕がなかったのだと思う。だけど廉太郎にそう言われて、子供たちが大人になったとき、記憶に残るわたしがいつも仏頂面なのって悲しいな、と思った。

だからもっと笑おうと思って、と言うと、廉太郎は嬉しそうに「いいね!」と親指を立てた。

 

1年の計は元旦にあり、1日1日の積み重ねが人生を作っていく。
そのことにもっと自覚的でありたいと思う。
目の前の1日を大事にして生きていけますように。

 

あけましておめでとう。

今年もよろしくね、子供たち。

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