2015.9.11
秋の夜長い
秋はたいして理由もなくセンチメンタルな自分を演じたがる。
季節のなかでも存在感は薄く、その薄さが木村多江並みに人を感傷に浸そうとする。
唯一、秋休みという季節の長期休暇を与えられなかったことも、
ファミレスで一人だけ注文が来ない人くらいに辛いし、気まずい。
だから、夜はもの思いにふけるようなことが増える。
別に恋人とうまくいってないわけじゃないし、食べ物だっておいしい。
寝苦しさもなくなり、すぐに眠ればいいのだけど、
ついつい枕元の文庫本をめくってみたり、
不意に誰かのことを思い出したり、
ともすれば手紙なんて書いてみようかなんて思いはじめたりする。いまどき。
だからもっと長いはずの冬の夜より秋の夜は長くなる。
誰のせいでもない。
強いていうなら、それはあれだ、秋のせい。
明日もあるんだけど、とりあえずこの音楽が止むまでは起きてたっていいんじゃないかと思いますよ。
それで寝坊しても僕のせいじゃないです。当然、秋のせい。
- No.1
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Honeymoon/Alfred Beach Sandal
とてもゆっくり、でも刺さる曲。EP収録の人魚カバーも聴いてほしい。
- No.2
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DAZED/長岡亮介
東京事変ギター、ペトロールズギターボーカルのソロ曲。
- No.3
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A.H.(thamesbeat remix)/choochoogatagoto
弾き語りの原曲もいいけど、Thamesbeatの仕事が幻想的で最高。tofuよりいい。
- No.4
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Go Go Round This World!/FISHMANS
幻想的つながりで。ふわふわする。
- No.5
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Quiero Habitarte/Marta Campos
なんで持ってるかわからないけどiPodからシャッフルで流れてきた。
- No.6
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エイリアンズ/キリンジ
スローなバラードが秋らしいのかもしれない。久しぶりにMV見たい。
- No.7
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読書 (feat. 星野源)/宮内優里
秋のテーマで最初にかけたいと思った曲。
- No.8
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デンキ/小川美潮
読書とともに浮かんだ曲。エレクトロ調の演奏とボーカルの浮遊感。
- No.9
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muse'ic/salyu x salyu
なんとなく続きのような。選曲のなかで最もはやく明るい曲になった。
- No.10
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惑星づくり/くるり
図鑑の曲はあまり聴いた印象がなく、ふと流れてきてcro-magnonかなと思ったくらい。いい意味で心地わるいインスト。
- No.11
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DISTANCE/宇多田ヒカル
宇多田ヒカルは間違いないし、秋の夜は遠くにいる人を思うものだし、無理はしない主義だけど、君とならしてみてもいい。
- No.12
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幸せになりたい/内田有紀
昔から内田有紀を聞きたくなるときがあるんですよ。
- No.13
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水星 (Tofubeats Cover)/Ikkubaru
ベースが原曲より心地よい。インドネシアのバンドだけど、ボーカルが堀込泰行感ある。
- No.14
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Just Friends/Amy Winehouse
歌詞の意味とかはわかんないけど、ただの友達ということばの重さ。丁度友達ではないと思う。