こどもどころか奥さんもいない身で、当然、胎教なんて実践したことはない。というか、言葉以外はほとんど何も知らない。
ただ、非常に喜ばしいことに、ここ最近まわりの知人、友人、関係各位にベビーブームが来ている。本当に嬉しいぞ！

そこで、その状況にある誰もが考えることだと思うけれど、

胎教せねばならない

と困難に立ち向かおうとするぼくを誰が責められましょうか、いや誰も責めることはできない（反語）。

こうして、ぼくは胎教に相応しい音楽を探しはじめた。

やっぱり、まずはあれかな、モーツァルトかな、という思いがよぎる。
もしくは、歯医者の待合で流れてくるヒーリングミュージックかな。

しかし、ぼくの手持ちの音楽データにクラシックはほぼない。
あるのは紛れこんでリッピングしたホルストの惑星（組曲）くらい。
シャッフルでたまに流れてきても出だし音ちっさと思ってスキップしてしまう。
ヒーリングミュージックもない。
ヒーリングミュージックにヒーリング求めてない。
誰なの、ヒーリングって名付けたの。
そもそも歯医者っぽいってだけで、癒しっていうよりストレスだよ。個人的には。

イメージだけでここまできて、自身の不勉強を嘆き、

改めて胎教ってなんなの、とやっとこさスタートライン（Wikipedia）に立った。

胎教(たいきょう)とは一般に妊婦が精神の安定に努めて、胎児によい影響を与えようとすることである。胎内教育ともいう。

そーだったのかー

と中村一義ばりのハイトーンボイスとともに目から鱗をボロボロと落とした。

胎児にいい音楽を聴かせる、絵本を読み聞かせる、落語を聴かせる等の「胎内から始める英才教育」ではなく、
教育というよりは胎児の環境改善に近いものだし、直接の対象も胎児ではなく母親だったという。

これは世の中の人全員に胎教のチャンスがあるということだ。

わかりやすくいいかえると,

妊婦さんにストレスなく、多幸感を感じながら暮らしてもらうことが一番の胎教なわけで、それは全くの他人であっても、街中で見かける妊婦さんに実践可能だ。

といっても、じゃあぼくらがどう接すればストレスが軽減され、多幸感を感じてもらえるのか。

それがわかってたら苦労しない。

ただ、自分にとってで置き換えると、

この人は自分に親切にしようとしてくれていると感じられれば、

それが多少的外れなことであっても幸せな気持ちになるなということ。

何かしたいけどどうしたらいいかわかんないなあとモジモジすることさえ、それが感じられればうれしい。個人的には。

ぼくが妊婦になることはできないから直接的な苦労は経験できないけど、

「自分に置き換えて考える」という他者との接し方のわりと原点に行き着いた。

原点だけど、あんまり簡単じゃないんだよなあ。

もし自分が胎児だったら、、、

往年の「そっちかよ！」オチでお茶をにごしたけど、

それにしても、今月は難産だった。

テーマが難しくて予定日より１週間も遅れてしまった。
まあ難産はここで食い止める、もっと言えば、音読本誌が食い止める。
さあ、今のうちに、安産はみんなのもとへ！頼んだぞ！

ということで、母子ともに健康、ご家族ご友人の皆様のご多幸を心よりお祈りして今回の俺favをお開きとさせていただきす！