2016.6.23
あめふり
今年は雨が降らないから水不足だというニュースを見た。
それでも、ときどきは雨が降り、やりたいこと(主に洗濯)ができなかったりする。
曇っているからと油断していたら、いつのまにかうたたねしていて、その間に降り出した雨でバスタオルがびしょ濡れになっていた。
現実を受け入れられず、取りあえず気づかなかったふりをしてタオルの濡れなかった世界へ旅立った。
水は必要だけど、雨は降らないでほしいという思いはわがままで自己中心的なものか。
誰も濡れない雨が降ればいい。
全国各地の水源の上にだけ雨雲がある様子を思い浮かべていたら、なんだかドラえもんの映画を思い出した。
次は人を傷つけない恋愛がしたい。
ベッキーが復帰の会見で語った言葉だ。
これって、誰も濡れない雨と同じなのではないか。
誰もが羨み、お似合いだと祝福するカップルになったとして、その場所にいたかった別の人がいる可能性はある。
特にベッキーという人気タレントであればなおさらだ。
まあ、誰も傷つけない恋なんて絵空事だよな。
と、書きながら、いや待てよと思いなおす。
例えば、今ぼくに彼女が出来たとして、傷つく人はいるだろうか。
相手が結婚している場合を除いて。
いないかもしれない。
いや、いてくれてもいいんだけど、仮定の話だし、でもいない可能性が全く全然これっぽちも否定できない。
そもそも傷つくってなんだ。
悲しむってことと一緒でいいのか。
ベッキーが誰かをふったとして、相手が悲しんだとして、これは傷ついたのか。
ベッキー、恋愛してないけど。
よくわからなくなってきた。
このままいくと、
誰かにとっての正義は、誰かにとっての悪なのだ。だから、戦争はなくならない。
って結論まで辿り着きそうだ。
もどります。
ぼくに彼女が出来たとして、傷つく人はいない。
ということは、
誰も濡れない雨が存在するということも言えるのではないか。
いや、むしろ、声高に宣言したい。
誰も濡れない雨はあります!
人を傷つけない恋愛できます!
そもそも、誰も住んでいないようなところ、例えばアマゾン川流域のジャングル奥地やロシアの広大な針葉樹林、に雨が降ったりすればそれは誰も濡れない雨なんだし。
雨粒一粒単位で考えれば、多くの雨は人を濡らしてないわけで、自然現象にこちらの基準で線引きしようとするなんて、おこがましいことだったんだ。
そして、ぼくは日常生活への復帰第一歩として、気づかなかったフリをしたびしょ濡れのタオルをそっと洗濯機に入れた。
雨が降る世界、タオルが濡れる世界だって素敵な世界。
そう思えるような明るい気持ちで聴ける雨の曲を選びました。
※雨傘という古代遺跡的な雨避けの手法からの進化を求める、とケータイに連動した雨避けドローンを飛ばすってのを雨の日の与太話としてしたけど、
ケータイ忘れたら突然の雨に対応出来ず、コンビニでビニール傘を買うんでしょうね。
- No.1
-
かもめはかもめ/紗羅マリー
最初の会話だけで選曲。 本業のモデルでの活躍から最近ではLEARNERSとしても注目を集める紗羅マリーのファーストアルバムより。
- No.2
-
傘はいつも/ザ・なつやすみバンド
前奏のさわやかな夏らしさ、ピアノとスチールパンが好き。気がついたら雨がやんで少しさみしい、少しだけわかる気がする
- No.3
-
21世紀の日照りの都に雨が降る/cero
好きなバンドを好きになった理由のこの曲。童謡 あめふりをそのまま歌っているこの曲に親しみを感じる。
- No.4
-
雨は手のひらにいっぱい/SUGAR BABE
雨は手のひらにいっぱいさ、そうさぼくの心の中までも。意味なんて考えない。
- No.5
-
Dance in the rain/夜の本気ダンス
ギターのリフが頭に残る。もう一種のILLだね、なんて言いながら語り合いたいのかもしれない。
- No.6
-
雨模様/PR0P0SE
ハンズで傘でも買っていこうかな、という歌詞が斬新で大臣の大人な一面をすごく感じる。 なぜだかはわからない。
- No.7
-
TELE○POTION (movie edit)/七尾旅人
同じ景色をみたいけど、東京は雨だよ。 遠距離恋愛テーマでも使いたい曲。
- No.8
-
相合傘/かせきさいだぁ≡
文学的ラップというセグメントがあるとすれば、この曲、というか初期のかせきさいだぁ≡が中心的人物なんだろう。
- No.9
-
晴れ女/PUFFY
女の友情ってすばらしい。
- No.10
-
明日天気になれ/ハナレグミ
永積タカシの歌声は雨の日にも元気をくれると思うのです。
- No.11
-
レインブーツで踊りましょう/salyu x salyu
レインブーツでもレインコートでも雨傘でもカッパでも、それをつけて雨の中で踊るとふだんより自由に感じる。それは花とアリスのせい。
- No.12
-
風見鶏のうた/Steruss
ジャズトラックにどちらかというとポエトリーリーディングに近いラップスタイル。ステルスかっけーな。。 土砂降りの雨、やがて止み晴れ。
- No.13
-
tristeza de carnaval (哀しいカーニバル)/片想い
雨にも風にも負けないで!人類全員皆!というオラリーの想い、みんなに届けたい。
- No.14
-
長ぐつ/KAN
例えばの話すきだけど、ここまでストレートだと少しはずかしくなってしまう。
- No.15
-
雨のちFall in Love/□□□
リアルタイムでは知らない、女性ボーカルの□□□(クチロロ)は、さわやかな雨と恋の歌。