2019.3.27
忘れたくなさ
大学時代を過ごした大阪では梅田でアルバイトをしていた。
その頃好きだった服屋にロフトマンがあり、そのセレクトは今でも自分の服の趣味の礎となっている。
SNSでもフォローしていて、最近はめっきり服を買わないが、商品の入荷情報などをキャッチしている。まったく買わないのに。
最近、そのロフトマンの店員によって「忘れな草」について書かれたブログがアップされた。
まさに忘れかけていた記憶が蘇ってきた。
それはカレーの記憶だ。
カレーも大阪で好きになったものの1つと言っていい。
バイト先で教えてもらったカレー屋のうちの一件が「忘れな草」だった。
今でも「インデアンカレーが宇宙一のカレーである」と信じてやまないが、その言葉は受売りで、忘れな草はその人から教えてもらった。
カレーの味の記憶はほとんどない。
が、トマト風味の赤黄色いスパイス系チキンカレーだったんじゃないかと思う。
どちらかといえば、かなり狭い店で、彫刻刀で彫ったみたいな看板で、ミントグリーンの縁取りがしてあって、渋い昔ながらの喫茶店みたいな外観のイメージが浮かぶけど、あくまでもおぼろげな記憶の中のイメージでしかない。
インデアンカレーには数え切れないほど行ってるが、たぶん忘れな草には1、2回行っただけだ。
いや、少なくとも2回は行っている。
ぼくは初めて忘れな草に行ったときに満足しすぎてマフラーを忘れたのだ。
忘れな草なのに。
後日マフラーを取りに行ったので2回行っているのは間違いない。準備中に行ったのでその時は食べてないが。
受け取ったマフラーはスーパーのサッカー台に設置されているようなシャカシャカして透明なビニール袋に入っていて
店員さんから「においがつかないように入れといたんですよ」と言って渡された。
お礼を言って受け取って、すぐにリュックに入れて店を出た。
何か用事があったような気がする。
帰って、マフラーを片付けようとするとビニール袋の中からスパイスの匂いがして、マフラーに顔を埋めた。
こういうのも悪くないと思った。
「私を忘れないで」
忘れな草の花言葉だ。
初めて君と出会った日
僕はビルのむこうの空を
いつまでも探してた
君が教えてくれた花の名前は
街に埋もれそうな
小さな忘れな草
歌詞を引用した尾崎豊の名曲「Forget-me-not」は今回の選曲には入ってないのですが、
ゆるく切ないメロウな曲を中心に選びました。
春は別れと出会いの季節。
少しだけしんみりすることも必要だったり、意外なタイミングで蘇る記憶を懐かしんだりしてもいいかもしれない。知らんけど。
- No.1
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泣き出しそうだよ feat. あいみょん/RADWIMPS
- No.2
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ミルクティー (Bonus Track)/Kan Sano
- No.3
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衛星都市/tofubeats
- No.4
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愛のヘブン/Chara
- No.5
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イエナイ/COMA-CHI
- No.6
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room/Ghost like girlfriend
- No.7
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Crazy/向井太一
- No.8
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LATELY/TENDRE
- No.9
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飛行/iri
- No.10
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Pop Virus/星野源
- No.11
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Ordinary/Nulbarich
- No.12
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眠れない悲しい夜なら/Paris Match