2020.7.31
限界突破のジャパニーズ・ラプソディ(リプライズ)
逆風である。非常に強く大型な、10年に一度の逆風である。
確かに、寄稿のお願いをしたのも自由に書いていいと言ったのも自分自身で、必ず同じテーマで書くルールを定めたのも自分自身だ。
でも、だって、こんな結果になるとは思わないじゃないか。
イメージと違ってロックなところがある人だとは紹介したものの、ロックどころか演歌だし、氷川きよしのニューアルバムから7曲だし、テーマらしいテーマないし。
あんにゃろー、やっぱはみだしてやがる、最高じゃねえか、オラ、ワクワクしてきたぞ!
取り乱してしまった。
そして誰にも相談できないまま、何を書いたらいいか迷い続けていたら月末になってしまった。
確かに氷川きよしは演歌なんて聞かない、大晦日には紅白じゃなくガキ使を見ているかもしれない我々世代にもしっかりと届いているし、それどころか、かなり年下のこども世代にまで毎週声を届けている。
まさに限界突破でゲゲゲのゲである。
その氷川きよしさえも積極的に聞こうとしたことはなかったし、それ以外の方の演歌は尚更聞いていないし、当然選ばない。
これを機に一念発起して演歌(ジャパニーズ・ラプソディ)を聞いて、そこから氷川きよしを超える逸材、曲を探し出すことは難しい。
つまり、演歌では書けない。他の道を探すしかない。
寄稿のエッセンス、日本語でいう本質はなにか。
寄稿を読み直してみる。
「人は何歳から演歌を聴くようになるのか」について考えてみたい。
と言いつつ、70歳の父親の話を例示し、未だ演歌を聴く気配はないと括っている。
そこから話は「そもそも演歌とは」という流れに突入するも、「音楽理論的定義はない」との答えに。
しかもwikiを軽くディスっている。
そして、現代演歌のキーマンとして、定義のない演歌を演歌歌手としてシームレスに行き来する存在として、新時代の演歌の体現者として氷川きよしを挙げ、レコード会社の回し者かの如く、ニューアルバムから一挙7曲を紹介するのである。
CDTVの最新リリースアルバム紹介を彷彿とさせるやり方だ。
こうやって読み返しても手に汗握る展開で、何が言いたかったかわからないが、
結局は、「この御時世」そして「今の時代」を演歌を媒介として考えてみたということだろう。
じゃあ逆に僕は今考えたいことをここに書けば、それが自ずと「返歌」となるのだろうと考えた。
テーマは風だ。
しかも非常に強く大型な、10年に一度の。
寄稿を公開した日、奇しくも熊本は豪雨災害に見舞われた。
ただし、僕の住む熊本市内は晴れていて、広島で自分を心配してくれる友人たちと同じように別の世界の出来事として報道を眺めていた。
その後もなかなか動かない梅雨前線による被害の範囲は拡大し、熊本だけではなく、全国に広がっていった。
そこに飛びこんでくる三浦春馬の突然の訃報。
そんなにファンってわけではないけど、なんだか知らないけど、ものすごく悲しく、ものすごく喪失感を抱えた。日本中が。
新型コロナは相変わらず、というか、これまで以上の猛威を奮っているが国は動じない、遅々として対策は進まず被害が拡大していく。梅雨前線も呆れてしまって、梅雨が明ける始末。
そんな色々あった今月の曲は、少しまとまりがなく、曲順もいまいちピンとこない。
それもこれも全部はみ出し過ぎた寄稿(気候)のせいにして終わる。
なんか、あれだ、これはぜんぶ、いい意味で、をつけて読んでもらおう。
写真は、宮崎で体験した昨年の台風。いい意味で。
- No.1
-
偶然/OKAMOTO'S
- No.2
-
永遠式/bonobos
- No.3
-
よる☆かぜ/ケツメイシ
- No.4
-
風になる/Lucky Kilimanjaro
- No.5
-
WEST/アナ
- No.6
-
Pretender/Official髭男dism
- No.7
-
Night Diver/三浦春馬
- No.8
-
音楽力/CRAZY KEN BAND with Full Of Harmony x ISO
- No.9
-
風よ/藤井 風
- No.10
-
melt bitter/さとうもか
- No.11
-
雨に唄えば/川本真琴
- No.12
-
いつのまにか/アナログフィッシュ
- No.13
-
Peace!/SMAP
- No.14
-
かわいいコックさん/シャムキャッツ
- No.15
-
虹/くるり