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どもんらんってどんな人?

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芸能人と結婚したら「会社員の一般男性」と紹介される俺が、生活の様々なシーンに合わせて選んだお気に入りの曲をコンピレーションアルバムとして紹介します。
普段は一人称「俺」ではないし、芸能人と結婚する予定もないですが。

アジアの旅、前日

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前回更新の2人目の『みんfav』は、広島の注目すべきイベンター 四ツ葉ミュージック主宰 なっかん。

彼の提案した「アジアの旅に出る前に聴く曲」というテーマでの選曲は、ぼくには難しいものだった。

ただ、同じテーマから思い浮かべるものも選曲も違うというのはみんfavを始めた冥利に尽きるというもの。ぜひ二つの記事を読み比べてほしい。

 

ーー

 

ぼくは飛行機が苦手だ。

 

 

子どもの頃、家族旅行で飛行機に乗ったことはなかったと思うが、おそらく、両親も飛行機が苦手だったからじゃないかと想像している。

だから初めての飛行機体験は、高校の修学旅行で中国の予定が、9.11同時多発テロで北海道となったときだが、そのときの記憶は特にない。

 

次に飛行機に乗ったのは学生時代のアルバイトで、伊丹発の秋田行きもしくは松山行きの出張同行のどちらかである。

このどちらともに当てはまる需要が少なそうな行き先の飛行機は必然的に小型になり、当時墜落事故で話題のボンバルディア製で数十席しかないプロペラ機だった。飛行機に不慣れな自分としてはトラウマ的な離陸体験で、秋田行きのときなんて悪天候により仙台に着陸し、東北新幹線で移動というドタバタ感までついてきた。

 

その後、飛行機に乗ったのも数えるほどで、バイトと社会人になってからのそれぞれの東北出張と東京出張で上司と同じ飛行機のチケットが用意されていたときだけだ。

 

 

それだから、ぼくは海外に出たことがない。

これはぼくのコンプレックスであるが、じゃあ、飛行機に乗って海外に行きたいかと言われれば、答えはNOなのである。国内でもNOである。

 

 

それでも憧れている海外旅行がある。

 

 

それはタイはチェンマイで何もしないという旅だ。

この「何もしない」というのは例えるなら、お正月休みに実家に帰ると、箱根駅伝を見つつうとうとし、たまに起きてはおせちとビール、古い漫画を棚から引っ張り出してごろごろしながら読み、またうとうとするというような過ごし方のことを思っている。

 

編集者の岡本仁がたしかこのチェンマイでの過ごし方について話していたことだったと思うが、「朝ごはんを食べながら昼何を食べるかについて話し、昼を食べながら晩ご飯のお店について考える」という、こういう観光というにはもの足りなさも覚えるくらいの旅をするのがぼくの海外にかける意気込みで、一見、ムダではないか、と皆さんお思いだろうが、ぼくもそう思う。でも、最高の贅沢というのはこういうことじゃないか、と自分自身に問うのである。

 

チェンマイという場所への憧れは、前述の岡本仁に加え、映画『プール』に由来している。

その映画で主人公は自分を捨てた母親を訪ねてチェンマイに赴き、その母の働くプールのあるゲストハウスに宿泊する。そして旅の目的は母であるから、特に何かするわけでもなく、その心の機微を描く映画だったように記憶しているが、映画そのものの記憶がないだけかもしれない。

でもそれはチェンマイを何もしないための聖地であらしめるには十分な映画であり、十分な記憶(思い込み)である。

 

タイ、チェンマイ。

ムダという最高の贅沢を満喫する気概と甲斐性があればと思うけれど、

そこに飛行機という悪条件が加わるとどうも決心がつかない。

 

というか、母親が働くゲストハウス、もはや実家じゃん。

じゃあもう実家でよくないか。コスト的にも、疲労度的にも。

 

そうしてぼくの実家というアジアの旅がまたはじまる。アジア人でよかった。

 

それにしてもこの結論、「生きる意味を見失う」にかなり近くて、我ながら反省している。

 

選曲は実家での過ごし方ならぬ贅沢な旅先での過ごし方に合う、ぼんやりしたりすこしテンション上がったりその中間だったりというなんとなく浮ついたそれでいてだらりとしたバランス感覚で行いました。

 

では、今月寄稿いただいた四ツ葉ミュージックのイベント情報で締めくくります。

ともにbutajiは選曲していませんが、お近くの方はぜひ。

 

ーー

 

<<イベント情報>>

12/11(水)

四ツ葉ミュージック presents butaji ワンマンライブ『奇跡』

OPEN 19:00/ START 19:30

出演 butaji

前売り ¥2,800(dr別)

会場 広島 ふらんす座

昨年リリースしたアルバム『告白』が各所で話題になり、曽我部恵一、七尾旅人などが賛辞を送るシンガーソングライター butajiが遂に広島初登場。唯一無二な味わいのある歌声も魅力的。現代のポップミュージックを牽引していくだろう超重要人物!!

 

<<ご予約>>

四ツ葉ミュージックメール予約【yotsubamusic.info@gmail.com

ふらんす座メール予約【francezainfo@gmail.com

ヲルガン座電話予約【082-295-1553】

※ご予約の際、件名を「12/11 butaji予約」とし、お名前と人数、お電話番号をおねがいします。

No.1
Lyricist feat. MEG/TOWA TEI
No.2
ウーハンの女/ASA-CHANG & 巡礼
No.3
ポケットカウボーイ(Single Edit)/電気グルーヴ
No.4
LINDY/中村佳穂
No.5
モノポリー/Alfred Beach Sandal
No.6
In The Rain/Little Tempo
No.7
How To/i-dep
No.8
ブルーの構図のブルース/小沢健二
No.9
Lovers Rock/二階堂和美
No.10
日本の人/サケロックオールスターズ + 寺尾紗穂
No.11
Frevo ~Festa com "CAMARCA"/Saigenji
No.12
Clube Da Esquina Nº 2/Lô Borges
No.13
眠りの森/冨田ラボ Feat. ハナレグミ
No.14
明星 feat. Oorutaichi/EVISBEATS

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