音読

一日一曲 日々の気分で一曲をチョイス。 書くこと無くても音楽がどうにかしてくれる! そんな他力本願なブログです。

書き手:プロフィール

第2週 Running On The Winding Road / Ken Yokoyama

 

 

音読スタッフが「どうしようもなく好きな曲について語る」ブログ・一週一曲。第2週目は私、岡安いつ美が担当します。よろしくお願いします。音読では写真を撮ったり、文章を書いたり、配布をしたりといろんなことをやらせてもらっています。

 

 

音読のWEB上で自分のことを書くのは初めてなので、簡単に自己紹介を。私は昭和最後の年に茨城県で生まれ、23歳のとき就職をきっかけに京都にやってきました。京都という土地には大学進学をきっかけにやってくる人が多いかと思うのですが、私は東京の大学を卒業してから京都にやってきました。なぜ京都に?とよく聞かれるのですが、深い意味はあまりなくて、仕事を探している時にその時興味があるものが京都にあった……という程度です。軽い気持ちで京都にやってきたのにも関わらず、今はどっぷり京都に浸かる毎日。もっと身軽に生きたいと思いながらも京都の面白さは奥が深すぎて、掘っても掘っても掘りきれず、深みにはまる一方です。そんな想いをアウトプットする場所が欲しくて、音読に漂着しました。こんな野良を拾ってくれた音読には感謝する毎日です。

 

 

……と前談が長くなりましたが、私の好きな曲はKen Yokoyamaの『Running On The Winding Road』です。私はこの曲が収録されている“The Cost Of My Freedom”というアルバムを中学生の頃から今に至るまで、ものすごく聴いてきました。私が歳を取ったり、住む場所が変わったりしても、心の真ん中にあるのは、間違いなくこの1枚です。

 

 

私のルーツがKen Yokoyamaであることを話すと驚かれることが多いのですが、生粋のPIZZA OF DEATHっ子で、モッシュもダイブもお手の物です。Ken Yokoyamaとの出会いはハイスタが好きなお兄ちゃんの影響なのですが、実は我が家は母親もパンクやロックが好き。家ではMTVが年中垂れ流し状態、Ken Yokoyamaの武道館ライブには兄2人と母、そして私の4人で行ったりもしていました。振り返るといい環境で育ったなと、最近よく思います。

 

 

一週一曲の記事の私の最初の曲はこれ!と迷わずでてきたのはこの曲でした。

「Running on the winding road,Running all my life(曲がりくねった道を走り続ける 人生を駆け抜けるんだ)」

この曲にはこんなフレーズがあって、ことあるごとに思い出すことがとても多いです。物事が上手くいかず、それを受け入れることすらできなかった頃。まっすぐ、簡単な道なんてものはなくて、曲がりくねった道に翻弄されながらも、進む。ちょっと複雑な道くらいで止まる方がカッコ悪いんじゃないか?と、気づかせてくれたのがこの曲でした。

 

 

書いていて気がついたのですが、私は京都に来てから「止まることが怖い」とよく思っていました。走り続けなければ何も見えない、止まったら終わる……!と常に自分を奮い立たせて生活をしています。そんな生き急ぐ必要がどこにあるのかと、ふと我に返る瞬間もありましたが、根底にはこの曲があったようです。

 

 

Mステなどの地上波のテレビ番組に出ていたKen Yokoayamaを見て、最近また彼の曲を聴くようになりました。めっきり行くことがなくなったパンクやハードコアのライブにもまた行こうといそいそと情報を集める毎日です。この前のFUJIROCKに行かなかったことは一生の後悔になることでしょう……

 

 

なんでこんなにもまた彼に惹かれるのか?それは昔から変わらず、Ken Yokoyamaという人間がかっこいいいなと思うところ、これに尽きるかと思います。自分の信念を貫いて、それを多くの人の前で言い、それに対しての責任はきちんと背負う。文字にすると当たり前のことかもしれないですが、これができる人ってそう多くはないですよね。音楽ももちろん好きですが、それ以上にそういった人間的な部分に惹かれているんだなと改めて思います。

 

 

それにしても昔から好きだった曲、今でもかっこいいと胸を張って人に話せるのって、幸せなことですね。

 

 

 

text:岡安いつ美

 

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