第47週 Hidden / Vashti Bunyan2017.7.2
実家に帰る度にあねの素敵な香水たちをかりる。名前は呪文のようで、ゆめみたいな花畑のかおりがする。だんだん我慢ができなくなって真似して50mlで15000円もする液体を買った。いつも借りているのと同じのを買った。満員電車に乗るので身体の下の方に控えめにつける。なんだか少し良い人間になれた気がして安らぐ。さらなる欲望が止まらなくなって今朝もう一つ花畑をAmazonにて注文してしまった。
こうなったら私は金輪際、たばこなど吸わず、花畑の世界でいきていこうかと頭まで花畑の状態で寝そべってVashti Bunyanなどきいておりました。
花畑の状態でマツキヨとかいって洗剤とか買って帰ってきてゆで卵食べて満足して寝そべってVashti Bunyanなどききながら窓辺に干した洗濯物を見上げたりしておりました。
休みの日や、平日夜の帰宅後にでかけるとき、わざと電気をつけっぱなしにして、帰ってきた時になんとなく寂しくないようにすることがあって そういう小さな不安みたいなものを逆にその時自覚して心細くなったりする。
自由な孤独。孤独な自由。自由と孤独は相性がいい。
Vashti Bunyanてひとは、自分が満足する録音ができたときは家に独りでいたときだって、ある時気付いたんだと確かなにかで読んだ気がする。
昨日は土曜日だったけど、かいしゃにいって数人でのんびり勉強したりしていた。業務ではないからやることは自由なので、こっそり一週一曲も更新してやれと思ったけど一文字も書けなくて驚いた。
自由でも孤独でもなかったから書けなかったのだろうか。我ながらいつもその2パターンの落差が妙に激しいけど。。。
自分が思う自分の立ち位置みたいなものがあるとして、正直であることや素直でいることやいつも変わらず自分自身であることがわたしらしさなんだと信じて、勝手に自分をそう振るまわそうとしている。でも、当たり前だけど、自分は何人もいてその時ごとに使い分けているんだと気付き直したり。
text:船田 かおり