第58週 Nishiogi,Tokyo / Oi-SKALL MATES2017.9.20
ここ最近の更新が日記のようになっていたので、気を取り直して曲のことについて書こうと思いを巡らせること数日……。自分は本当は音楽のことが好きではないのかもしれない、と思うほど書きたいことが思い浮かばなくて頭を抱えていました。
そういう悩んだ時に自分を奮い立たせるような、気分の良くなる曲があるかなとぼんやり考えてようやく今回の曲に行き着きました。私はスカが大好きなこと、思い出しました。
これまで更新してきた曲を思い返してみると、実に自分らしいなと思います。
衛星放送に培われた雑多な趣味のおかげで、自分が広い意味での音楽嗜好者であることをわからせてくれているような感覚です。
私のスカとの出会いはオイスカルメイツ、だったように思います。自分が好きだったパンクバンドやメロコアバンドとイベントで共演していることが多かった彼ら。ライブを後方で見ようと思っていたら、目の前で『低空』と呼ばれる(正式な名称はわからず……)踊りを始めるオーディエンスたちにあっけを取られたことをよく覚えています。これが、すごい難しい。どんどんリズムとずれていくので負けじとリズムに食らいつく、なんてことは他の音楽では体験できなかったことです。そんなことも楽しい!という記憶に直結して、今でもスカのリズムを聞く度、身体を動かさずにはいられなくなったほどです。
18歳~20歳くらいの多感な時期の記憶が、こんなにも鮮明に残るものなのかと最近驚くことが増えました。この頃に聞いた音楽、この頃に関わっていた人たち、漫画、映画、ドラマなど、その先10年の自分の趣味を左右するようなことになるなんて、考えてこともなかった。今の私が見聞きしているもの、体験したものは、10年後の私にどう作用するのだろうか?今の生活に必死すぎてそんなことを振り返る余裕もないので、今見聞きいているものが10年後の自分にどう作用するかを楽しみにしたいと思っています。
text:岡安いつ美