音読

一日一曲 日々の気分で一曲をチョイス。 書くこと無くても音楽がどうにかしてくれる! そんな他力本願なブログです。

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第63週 ふろしきひろげてたたまない | Chicago / Sufjan Stevens

このひと月、祖母他界だの姉結婚だの大風邪だの台湾旅行だの残業だの一曲選べないだので、一週一曲の更新を前代未聞なほど滞らせてしまいまして、大変申し訳ございませんでした。

 

いざ更新すべくyoutubeを開いたら意外に曲があがっておらず、迷うことなかったんじゃないか感がありますが。

一曲だけを選べない大好きなアーティスト3連発(勝手な個人企画)、岡村靖幸→Pavementにひきつづき、Sufjan Stevens(スフィアン・スティーヴンス)の「Chicago」という曲を選びました。

 

歌詞も壮大で人生/生死のようなテーマが多いのですが、スフィアンの作る曲は基本的に曲調が壮大で、壮大さに対して素直でききやすいメロディが特徴だと思います。

 

アルバムを通しての流れというか持っていき方が練られているようで、部屋できいても出先できいても気分良く運ばれていく感があります。

フォークなのかオーケストラなのか、はたまたちょっと実験的な音だったりと、アルバムごとにいろんなイメージがありどれも素晴らしくて大好きです。「Chicago」という曲は、複数のアレンジバージョンがあり代表曲といっても過言ではないと思い選びました。

 

タイトルを「ふろしきひろげてたたまない」としたのですが、スフィアンは大風呂敷を全米にひろげ(アメリカ50州それぞれのアルバムを作るという壮大な計画を発表し)、たたんでいない(まだミシガンとイリノイしか発表していない。ミシガンは2003年リリース)という経歴があります。

全米のファンが「後48州どないなるんやろう」とやきもきしているかと思われますが、今年発表された「Planetarium」というアルバムではなんと惑星がテーマとなっており(収録曲は「Sun」・「Moon」・「Black Hole」・・・)全米のふろしきをたたむどころか宇宙規模までひろげていっていることに逆に強い感動を覚えました。

 

やりたいことや面白いと思うイメージがひろがることが楽しくて、全然まとまらずにひろげ続ける感じ

なんだか親近感わいちゃいます。次はどんなふろしきをひろげるのか、宇宙をこえていけるのか、ひそかな楽しみです。

 

 

text:船田かおり

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